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ブレイク・9/10ボール

原口プロのブレイク(勝手に)徹底攻略

愛知県犬山市のRTB(roule-ta-boule)のオーナープロの原口プロは、東海エリアではブレイクが強いプロとして有名です。さらにきさくでよい人なので、多くの人に慕われてる素敵なプロです。と言いつつ、RTBさんにご挨拶に伺ってませんが.. _o_ 

(おまけで、副店長??支配者??のぽーぽーさんのブログ。長らくぼーぼーさんだと思ってました。ちなみに頭ではガンバの冒険のボーボをイメージしてた)

 

そんな原口プロのブレイクをさせていただいて動画を作ろうとしつつ、動画編集のスキルがついてこず「カッコイイヤツ」を作るのは放置してましたが、せっかくなので徹底研究してみました。

まず、撮影したオリジナルの動画がこちら。ちなみに10ボールのブレイクでおそらく速度が35,36km/hくらいという実用的なものです。

あと、これとは別のブレイクを、別のカメラで撮ったスロー撮影がこちら。スローは画質が悪い…ソニーのRX10落ちてこないかな。

それをいつものKinoveaであれこれしてみました。動画はこちら。

 

ブレイクの写真を切り出してみました。まず、構えの段階。

 

そこからテイクバックの限界。上の画像を比べると顔位置が上がっているのが分かります。

 

次のフレームがこれ。ちなみに30フレーム/秒の動画です。手首がこのタイミングで切り替えしてありますが、よく見ても分からないかも。

 

そこからフォワードスイング。さらに顔位置が上がってますが、腕はまだ動き始め。

 

腕の振りが速いので、次のフレームがインパクト直前。オレンジ色が腕の軌跡なので、動き始めからの場所がおよそ分かります。

 

そしてインパクト。キューが水平なことが分かります。

 

そこからフォロースルー。腕の軌道や顔の位置がよくわかりますね。右足を上げていますが、上の画像からも分かるようにインパクトの時は右足は床についているかいないかといったところ。

 

さて、Kinoveaというソフトを使用するとトラッキングした各パーツのデータをグラフにすることができます。

まずキュー先(ピンク)、頭(緑)、手(オレンジ)の横方向の位置。下は左に行くということなので、少しテイクバックしてから一気に右にというのが分かるでしょう。

今度は同じく縦方向。一気に頭が上がっていくのが分かります。キュー先はほんど縦には動かずインパクト直前に多少動いていますね。

次に時間ごとのスピード。これは縦方向、横方向関係ありません。これを見ると頭の移動と腕の振りのタイミングのズレがよく分かります。

これが移動量の積算値です。

頭の動きがすごくなめらかですね。頭の動きというのはほとんどが重心の移動だと思いますが。

このグラフを見ると、頭の移動(≒身体の移動)がストロークの直前になめらかに始まってから、ストロークが始まること。キュー先はほとんど上下にブレないことが分かります。

ちなみに頭の移動のピークと腕の移動のピークの差を拡大して見てみました。

およそ35ms(0.035秒)、微妙すぎる…

ただ、実際には自分のブレイクを録画してこうやって分析していけば正解に近づいていけそうですね。

また、今回は手、キュー先、頭でやってみましたが、他の分析方法もいけそうです。

上腕の開きの角度で一度グラフを作ったけど、見てもあまり意味がなかったです^^;; 重心移動は分析としては面白そうですが、手間がかかりすぎるので止めました。

なんかこれ、真面目にデータ厚めたら論文書けそうだな…

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ブレイク・9/10ボール

新型コントロールブレイクその2

 

そういえば、名人戦の挑戦者が神奈川の林さんに決まりましたね。若干16歳!?愛知県にいる田中汰樹君や神箸渓心君と共に、日本の若手ビリヤード界には素敵なエースがいますね。ヨーロッパも若い強豪がいますが、この年で名人の挑戦者ってのもすごいですねー。

ちなみに球は初めて見ましたが、なかなか。対喜島戦、対醍醐戦しか見てませんがすばらしい!!名人戦は長丁場なので今回の結果だけでどうか分かりませんが、楽しみですねー。

あ、ちょうどBDさんところに林さんのインタビューがアップされてました

ところで、コントロールブレイクを録画してきてみました。4,5回測ったところ、新型コントロールブレイクは29-32km/hくらいでした^^;;32km/hとか、ちょっと体重移動させすぎてたかも。

気を抜くと、「もっとパワー!」と思うのがテイクバックが大きくなってしまうんですよね。その分コントロールが落ちるし手球も跳ねてしまいます。

このブレイクは手球を跳ねさせないのがポイントなのに.. ><)

と、よく考えたら、これコントロールブレイクなのかな^^;; 体重移動させてないのは全部コントロールブレイクと呼んでますが、強めのコントロールブレイクって感じですかね。

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練習

ナインボールの新型コントロールブレイク

最近、ナインボールの相撞きの際にはこれまで自分が持っていないパターンでのブレイクの練習をしています。主に新しいフォームを様々試す感じでやってます。疲れてくると、厚みとか新しいタイプのブレイクやってますが^^;;

基本的にはできないタイプのハードブレイクの練習ですね。安定してできないような、体重移動をしています…安定しない…

そして、当然のごとく全然できていません ><)

 

そして、先日は、CBNTの「トッププロフォーム解析」の青木プロ後編のブレイクのフォーム解析のヤツを見ていて、コントロールブレイクを少しイメージを変えてみました。

(何度も書きますがCBNTはCUE’sの動画サービスですが、オススメです。月額1080円(だっけ?)ですが、ここの西尾プロのフォーム解析がいいんです!本誌見ていてもこの良さはわかりません^^;;)

さて、新しいコントロールブレイクは体重移動をほとんどしないで、テイクバックを大きくしてます。レストから抜けないくらいですが、二段階テイクバックしてます。(これはわたしのコントロールしたままでブレイクを強くする癖)

2段階というのは、上にはあげないけど、チャ・ユラムみたいな感じでしょうか?これをもうちょっとキューレベルを水平でやるイメージです。

そしてここから従来はキューをまっすぐ決めたところに突っ込む感じ(イメージボールがテーブル上にあって、そこにキューを突っ込む)だったのを、手首を素早く突っ込むってイメージ変えてみました。

キューとか、グリップでなくて、右手の手首をすばやく突っ込むだけってかんじです。

体重移動は少なめでやってますが、おそらく28,29km/hくらいでしょうか?これまでやってたコントロールブレイクよりも少しだけパワーが増えた気がします。

 

これまで新しいブレイクを身につけようといろいろしてきましたが、このパターンはめちゃくちゃ使えそうなので、これは練習した方がよさそうだなー、と。

コントロールブレイクばかりしていると怒られそうですが、そういうルールなんだから仕方ないですよね^^;;(動画撮れよ、とか^^;;)

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ブレイク・9/10ボール

裏側ブレイク

9ボールのサイドブレイクで裏側に当てる人っていますよね?

基本的にサイドブレイクで1番に厚く当てるのがいいのですが、左側からブレイクをするとしたら少し一番の左に当てる方が良いと言われてますよね?

あ、ただブレイクのスピードと厚みが「あっちゃう」と1番がサイドに入っちゃうことがあるので、それは別ですが。

ちなみに1番の左側に薄めに当たるとこんな感じでしょうか?手球が跳ねて結構薄く当てるとこんな感じになりそうです。

一方で1番の右側に薄めに当たるとこんな感じでしょうか?


これだと、手球は比較的テーブルの中心にいそうですね?

ちなみにわたしはこの場合は1番の左に当てたい派です。薄すぎるのはよくないですが、手球が跳ねていなければまだマシかもしれません。

手球が跳ねているとより薄くなりますし、手球に下回転(引き)をかけた時でも引きが入るのが早くなるので、手球がそれほどフットに流れずにすみます。

左からのサイドブレイクだったら、なるべく厚く、そしてできたら少し左に当てる方がいいと思います。また、なるべく跳ねないように撞きたいです。

 

一方で手球が大きく跳ねている人で右側に当てている人をしばしばみかけます。

結構もったいないんじゃないかなー。そういうブレイクをするならば、ボールをもうちょっとテーブルの真ん中に置いて、平づきでブレイクをするという選択肢もあるんじゃないかな?、と思ったりします。

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ブレイク・9/10ボール

良いブレイクってどんなの?

先日も、何故か仕事をしながら人のブレイクを眺めてました。SB級の人ですが、良いブレイクするわー。

 

ところで、良いブレイカーってなんでしょうか?

ぼくが思ってるのはこんなもの、

1.ショットスピードが速い(ただし、早すぎるとポケットインしない競技もあるので、競技とかブレイク位置による)

2.手球のばらつきが少ない(狙ったスピード、撞点、厚みにいく)

3.手球が跳ねない(実際にはわざと飛ばすこともあるけど)

4.ブレイク後の手球と1番の位置をコントロールしている

5.ラックをキレイに作ることができる

6.ラックやブレイクの知識が豊富

こんな感じでしょうか?

 

いくつかは頭の問題ですが、多くは技術の問題ですよね?基本的にはスピードが速くて、厚みが正確で、跳ねない、ってことですよね?

スピードが速いってのはかなり大事な要素ですが、あくまでも大事な要素の1つ。

昨日、見ていたブレイカーはスピードはそこそこですが(30km/hいくかいかないか)、それ以外の要素が素晴らしかったです。

本人は謙遜していましが、もしかするとブレイクのスピードがそこそこだからそう思ってたのかなー、とか思ってましたけど^^;;

 

でも、9ボールのサイドブレイクで手球は跳ねずにほどよく蹴られないラインで良い位置にポジションされ、1番は穴の前にいって、ウイングボールがきっちり入ってた(スリーポイントルールでもオッケー)

どう見ても最高のブレイクでした。派手ではないけど^^;;

 

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BC戦でブレイクの速度はどんなもん?

先日、エクテステンションを受け取りに某所に行ってきたついでにBC戦を見学してきました。結構多くの人が集まっていました。

試合はラックシートありの普通のナインボールです。BC戦ということでスリーポイントルールもありませんが、「ソフトブレイクはだめ」というルールだったようです。

 

こういうルールの場合、わたしなら23-25km/hくらいのブレイクで試合に臨むと思いますが、結構ハードに割る人が多かった印象でした。

というわけで、いろんな人のブレイク速度を測ってきました^^;;

友人のハードブレイカー(35-40km/hくらいでブレイクしてたと思う)は除いて、ブレイクの強そうな人だけ、それぞれ1ブレイクを計測してみました。

ちなみに女性もたくさん出ておりましたが、女性やC級の人は除いていますので、男性でハードブレイクをしている人(少なくとも体重移動をしてハードに割ろうとしている人)限定の計測です。

せーのーどん(単位はkm/h)

33.9
32.0
30.0
29.7
29.3
28.8
26.1
25.2
24.1
23.7
22.9

11人中、30km/h以上が3人ですね。平均27.8km/h、中央値28.8km/h、最大33.9km/h、最小22.9km/hですか。

ちなみにトップの人のブレイクは実際に見てたらそんなに速いとは思ってなかったんですが、たしかに音と散りはよかったです。(逆にフォームには無駄が多いのでポテンシャル高そう)

そして、他のプレイヤーの数字を総合すると、B級なら体重移動して25km/hは出したいというところでしょうか。

わたしの知人でもMax 25km/hブレイカーがたくさんいるのでこんな感じですねー。たぶん試合なんで少しだけいつもより抑えめだと思います。

 

ちなみに、今名古屋あたりに内垣プロが来てるそうです。明日(10/08)は鈴鹿の玉撞亭に18:00から、10/09は可児のインパクトで18:00から、10/10は春日井のオークランドに18:00からあたりでチャレンジマッチとかっぽいです。ぼくは明日は鈴鹿に、お許しがでれば10/10の春日井もいきたいなー、と思ってます。

(ちなみに開始時間は予定なので、念のためお店にご確認ください!)

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ブレイク・9/10ボール

8ボールのブレイク

みんな大好き、コロラド州立大学のDr.Daveさんのサイトには、毎月インストラクション記事というのが1つのります。
ページはこちら(英語)

ここ、数ヶ月見てないなー、と思ってたら、8月に「8ボールブレイクの統計」という記事がありました。
ページはこちら(英語)

わおっ。

ちなみにわたしは8ボールしませんが、なんとなく8ボールのブレイクっていうとローテーションと同じなら、

1.真正面から撞く
2.ラックシートがあるならば結構抑えめ(25km/hとか)で2列目サイドを狙いに行く

って感じじゃないかと思ってます。ただ、実際にはトライアングルでラックをすることも多く、しかも相手ラックだったりすると、最初の一回は抑えめでいっても、その後はハードブレイクでいきそうです..

 

さて、

実際の統計はどんなんでしょうか?

さて、このDr.Daveの資料ですが、少し質が悪いです。ブレイクはほぼトップレベル(ボーニングからスカイラー・ウッドワードやジャスティン・バーグマンまで)のプロの169ゲームが対象ですが。
なんと試合の中にバーテーブルの試合も含まれてます ><)

なんでこういう違うテーブルのデータ混ぜるかなー… ><)

ちなみに169ゲームのうち

・1列目のボールに当てたの118ゲーム この時のイン率は80.5%、手球スクラッチは7.6%、エース率は0.8%、そのゲームの取得率は58.5%、マスワリ率は51.7&。

・2列目のボールに当てたの51ゲーム(ただし、基本は1列目で上手くいかないと2列目にする人がいる) この時のイン率は82.4%、手球スクラッチは2.0%、エース率は5.9%、そのゲームの取得率は60.8%、マスワリ率は56.9%。

なお、ラックシートについては

ラックシート使用は105ゲーム この時のイン率は78.1%

ラックシート使用していないのは64ゲーム この時のイン率は85.9%

ラックシートのありなしのデータが少し違和感があって、データ数が少ないし、バーテーブルのデータが含まれていているので、もっと検証が必要なのかも、と感じますが。

とっかっかりって感じですよね?

ちなみに2列目ブレイク(ラックの2列目に当てるようなブレイク)がエース率が高いのは認識していましたが、結構高いですね。そして、2列目ブレイクは手球のコントロール難しいなー、とか思ってました。

でも、ローテーションやテンボールと違って、最初が1番じゃないから、手球がフット側に流れてもいいですね^^;;

意外と2列目ブレイクが有効ってのがわかると思います。

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ブレイク・9/10ボール

ナインオンフットに思うこと2

先日、某プロと話していた時にも、ナインオンフットの話題になりました。思っていたよりも、ナインオンフット時代はすぐそこにあるようです!!

もしかすると、来年は全部ナインオンフットかもしれない、と感じていました。

さて、ナインオンフットにすると、ハードブレイクがなくなるとか、コントロールブレイクでつまらないとかそういう話題がありますよね。

あれ?でも、そうですか?手球のコントロールとブレイクパワーの重視の比率でいえば、ナインボールは9:1くらい、テンボールでも8:2~7:3くらいじゃないですか?

そもそもテンボールだって、強ければ強いほどいいわけじゃないですもんねー。(←諸説あり)

 

さて、今のところの私のかんがえでは、ナインオンフットのブレイクに求められるものは、

1.30km/h以上のスピード

2.やや薄めに当てるため、厚みの正確さ

3.手球が跳ねないこと(ワンオンフットよりも1番と手球の距離が近くなってるので手球が暴れやすい)

4.できたら、少し順下をついて上記のことを行うこと

5.テーブルコンディションによる影響が大きいのでそれを読める能力

6.多少の運

こんな感じでしょうか?上から順ですが、結局全部必要じゃないか、と。

そして、この全てを揃えるってのは、テンボールのブレイクよりも難しいと思ってます。「ひと目みて派手」ってのではないけど「けっこう難しい」のがナインオンフットだと思ってます。

ちなみにわたしは手球が跳ねない対策のために、ナインオンフットではできたら革のタップのキューが使いたいです。手元にほどよいものがなかったので、現在は古い314シャフト(数字が書いてあるだけの猫のいない奴)を使ってます。

15年ものとかなので、先角が割れないかめちゃくちゃ心配なので、思いっきりハードなブレイクができないのが残念です^^;;本当はSolid 8Max なんとか、とかSolid なんとかVIみたいなアダム系のハイテクシャフトに、硬めの革タップをつけるのが一番じゃないのかなー、とか夢想しています:->

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観戦記・ビデオ鑑賞

ザン・ロンリンの連チャン

ザン・ロンリン(張榮麟 Chang Jung-Lin)の10連チャンの動画が上がってましたねー。

これ、ハウストーナメントっぽいんですが、女子も男子もごちゃまぜで台湾の有名プレイヤーがごろごろいますねー。

試合自体はスリーポイントなしのナインボールということで、基本的に弱めのコントロールブレイク。

私がチェックしたところ、途中で1回変えた(変わってた?)部分がありますが、ほとんどのブレイクを同じようにしてました。

この連チャンを見てすごいと思うか、つまらないと思うか…わたしは前者なんですが。

 

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システム・球の動き

32km/hくらいの平づきブレイクの軌道

31.9km/hの平づきブレイクの軌道を撮影してみました。手球はヘッドスポットより1,2cm後ろに下げたくらいの位置から撞いてます。

またmいつもはもう少しだけキューを立て気味についていますが、これは比較的寝かせてついた(手球がはねないようにした)ものです。480fpsで撮影したものをさらに2倍スローにしてます。

画面の右端のすぐ横がラックです。見ているとセンタースポットから0.5~1Pのところでワンバウンドしてますねー。そしてラックにあたるのは、ボールが1バウンドした頂点から落ちている途中ですね。

ブレイク途中の跳ねはおよそ1.5cm前後くらいだと思います。そして、高さ8mm~1cmいくらいでラックにあたって、その後最大でボール2個分(約10cm)まで跳ね上がっているといった感じでしょうか。

あ、あと、これ見たら、バウンドすることによる減速率を計測できることに気づきました^^;;(このアングルでは無理だけど)