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システム・球の動き

ブレイクマットによるズレの差

テフロンのブレイクマットを敷いた時の横のズレ(トビ)の差を測ったところ、結構な差があると思い込んでました。

たしか昔計測した記憶が…

と、とあるところで話していたのですが、記憶が定かでないことが判明したので、計測してみました。単位は度

テフロンシートなし
2.71, 2.67, 2.60, 2.75, 2.99
平均 2.74

テフロンシートあり
2.74, 3.12, 3.12, 2.79, 2.80
平均 2.91

ちなみにラシャですが、実験場所の7フィート台(かなり重いラシャ)での実験となります。サララシャと普通のラシャの比較は今後の課題ということで。

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雑談

手球の引き回転の単位は?

お仕事(ライフワーク)の打ち合わせのために栃木にきています。(きてました)

栃木在住へっぽこ(以下略)さんとの打ち合わせです!これライフワークなの!?

さて、そんなことは置いといて、とりあえず今予定している武器はこれでほぼ揃いました。あとは頑張るだけ。

ところで、これまでずっと気になっていたけど、誰とも議論しなかったことの一つに手球の回転に関するものがあります。例えば手球を真横から撮影して、手球に引き回転をかけた時に、この回転の単位は何か?(どう表現するべきか?)

というものです。大きく方向性は2つありそうです。一つは、時間あたりの角回転量、例えば 度/sec みたいなものです。もう一つは、手球が一定距離進む間の角回転量、例えば 度/手球が57.1mm進む間に みたいなものです。

前者は角速度(deg/sec)でしょうか。後者は、角速度÷手球の速度(deg/sec ÷ mm/sec = deg/mm) みたいなイメージでしょうか(degとしたけど、ラジアンでもいいけど)

これどっちが適切なんだろう?と思ってました。これまで動画を撮る時には後者を使っていたのですが、前者がいいのかも、という悩みがありながらも誰にもこの相談をしてませんでした(ほどよく相談に乗ってくれる人募集!相談どころかビリヤードの物理を教えて下さる方も大募集)

しかし、これ栃木(以下略)さんと話してたら、それって要は「手球を撞いた瞬間に的球が当たった時に引けてくる量」(同じ下を撞いてもズバンとつけばたくさん引ける)と、「手球を撞いた時のいわゆる”キレ”」の2つの話だよね?、っていう指摘を受けました。全くその通りですね。

もちろん、この2つがそれぞれ手球の回転量と、手球の速度の2つのパラメータの話をしていて、この2次元をどう1次元に落とそうかっていうようなタイプの話とは思ってましたが、話してみたら意外とシンプルでした。

で、どちらを使うのがよいのかというのはまさにケースバイケースということに。キューの評価に関しては基本的に「キレ」を評価すべきだと思います。もちろんキューの評価ならば「パワーxキレ」の複合である前者も大事だと思いますが、複合させて話すよりは「キレ」と「パワー」(一定の力で手球の中心を撞いた時にどれだけの速度で前に出るか、みたいなパラメータ)を別々に話すのが適切じゃないかな、と思います。

と、ここまで書いててふと思ったのですが、よく「キレないー」という話を聞きますが、あれって定量化できそうだな、と。例えば手球がすぐに的球に当たると仮定すると、手球の引けてくる量というのは、手球を撞いた時の角速度(から速度に変換する)から想定されそうです。あとは、例えば6ポイント引くためには、手球の速度がどれだけないといけないか、というのは、普通のショットを見ればわかります(録画して速度計測すれば秒速)

※ちなみにラシャとの摩擦はここでは無視……実際にはラシャとの摩擦は別途補正できると思うけど。

あ、ここまで来たら、バシっとついて1Pしか引けなかった人は、バシっとついた(=手球の速度はこれくらい)ということと1P引けたということ(=角速度はこんだけ)ということから、実際のその人の撞点はおよそ推測できるなー、と。

※ちなみにここでは手球の跳ね具合については無視してます。

今は外出中だし、データがないので、ここまで。ちなみに図もいれたかったけど、このパソコンにはツールがない…

あとはこれに数字を入れればそれなりに気づくことがあると思います。

 

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雑談

キュー立てた時のいっぱい下

手球の上下を撞くときの撞点を話す時に、キューが少し立っていると難しい問題になったりします。いや難しくないか…

ただ、例えば1タップ下って言った時にどこのことを指しているのか人によって違うようです。

要はこういうこと。(標準のペイントで描いたので図が…)

つまり、例えば中心から10mm下を撞くといった時に、キューレベルが0度(つまりラシャと水平)とした場合の10mm下の話をしているのか、それとも立てたキューの角度から見た手玉の中心に(向かう線に)対しての10mm下といってるのかという問題です。

上の図では黒い線がキューが水平の場合のいっぱい下(線はキューの中心でなく、実際のつく場所をイメージ)、赤い線はキューを立てた場合のいっぱい下です。

で、赤い線のようにキューを立てた場合、どれだけ下かという話をするときには水色の線の幅でなくて、赤い矢印の幅で語るべきだと思っています。(まぁ、人によるけど)

つまり、赤い線のようにキューを立ててついた場合に、「いっぱい下を撞いた」というのは適切だと思いますが、「少し下を撞いた」と言われると、多くの人が勘違いするのではないかと思います。

まぁ、こういう言い方をする人もたくさんいるので、キューレベルが立っている場合は、相手の「撞点」の語りには注意ということです。