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雑談

Accustats カウンターウェイト

AccustatsのサイトにCounterWeight(バランス用おもり)という不思議な製品が売ってました。詳しくはリンク先をみてください。

これは立てキューやレールブリッジの時にシャフトの根っこくらいに重りをつけて撞きやすくするという器具のようですが、撞きやすくなる???、謎です。

ちなみにルール上、キューの重さには制限がありますが、こういったもの(エクステンションもだけど)がどういう扱いなのかは知りません。(おそらくエクステンションの場合は合わせて25oz以下だと思うし、この器具もそうだと思うけど)

とここまで書いたもののこんなの使う人は一体いるんだろうか?、というのが気になる最大のポイントです。

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雑談

当たりのノーマルシャフト

わたしの好きではない言葉の一つに「当たりのノーマルシャフト」という言葉があります。

便利な言葉ですよね。なんとなく、「当たり」とつけることで明確に良いものというイメージをつけながら、特にどういったものなのかを述べないので、受け手よって感じる「当たり」と捉えてもらえます。

なんとなく、ズレ(トビ)が少なめ(人によってはやや少なく)で、打感がいい(打感がいいってどういうの?)、という印象があります。

ズレはなんとなくわかりますが、打感がいいっていうのは、コツンというかんじ?コキンというかんじ?ボソッっていうのはさすがによくなさそうです。ボソッという擬音を、無駄な振動の少ないトンという感じ、と説明したら良い印象を持つ人もいるかもしれません。

結局、当たりのノーマルシャフトが嫌いなのは、なんとなく受け手が好きに取れる良いイメージを語っているにすぎないというところでしょうか。そして、言葉の中に価値観(当たりの)を入れてるところ。

ちなみに他にもタップの解説を入れる時に、「弾力がある」なんてのも結構よいイメージの言葉なので、「硬いけど弾力がある」とか、「柔らかくて弾力がある」とかとりあえずつけとくといい感じになります。あ、積層タップだと「当たりの一枚革のような」タップというのも人によってはいいイメージですね。

(ふと思ったけど、ノーマルシャフトや一枚革のタップという「古典的なやり方(製法)はよい」論法が隠されているな。クリティカルシンキングあるあるの「伝統はよいもの」ですね)

バットの場合は「芯が通ってる」ですね。古典的な言葉だと、「ワンピースのキューのような」(一本モノのキューのような)ですね。ワンピースのキュー撞きこんだことなくても言っとけばいいです。どうせ日本に住んでいる人はみんな撞きこんでないから。

むしろ、こういう意味があまりなく良いイメージだけ伝えようとする言葉は削っていきたいなー、と日々思ってます。

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システム・球の動き

タップのRによる撞点の違い(理論編)

タップのR(丸み)によっていろいろな影響がありますよね、きっと。少なくとも打感とか、トビとか変わりそうな印象があります。ちなみにわたしはRを整えるのが面倒という理由で(主に昔の師匠的な人の思想をそのままひきついで)Rはかなり平らです。あ、あと、端っこ撞かない(撞けない)というのもありますが。

ちなみに理論上、Rの変化でどのくらいの違いがあるのでしょう?まず撞点はどのくらい違うのでしょうか?結構丸い印象のあるR 8.5からほぼマックスに平らな印象があるR12.5で理屈の上で考えてみましょう。

これが何も考えずに手球とRに対応する円を書いてみたものです。この小さな丸はタップに対応します。大きな丸は手球ですね。ちなみにこの3つの円と手球の円の中心はそれぞれ17mmズレている(17mmオフセットした撞点)で構えています。17mmというと、私の実験からすると、ちゃんとチョークをつければミスキューは絶対しないけど、19mmとかになると丁寧にチョークをつけないとミスキューしたりしちゃう(タップなどにもよる)っていう範囲です。いわゆる結構捻るけど、十分な安全な撞点ですね。

このままだとわかりづらいので重ねてみましょう。よーくみると、Rが平らな方がより内側の撞点になっています。つまりタップのRを変えたら、同じ撞点(同じオフセット量)でも、より内側を撞くわけですね。当たり前ですけど、やっぱりそう。

では、どのくらいの違いがあるかというとこんな感じ。ちなみにこれタップの柔らかさを考慮していないモデルになりますので、タップのRによる違いの最大値と考えていいと思います。タップと手球の中心のオフセットが17mm(安心してヒネれる範囲でのかなり大きな当たり)では、R8.5mmとR12.5mmでは約11%くらいの違いがありそうです。

(ちょうど314でワンタップずらした時とZでワンタップずらした時の値と似てるな)

これは「最大値」と書いたように、実際にはタップはこの後で衝突時に凹むし、インパクトしながら横にずれていくので(詳しくはこれまでいろいろ上げたスーパースローの動画をコマ送りで見てください)、これは最大での違いという感じになります。実際には計測している感じだと(細かい数字がぱっとでてこない)3-5%違うかどうかといった感じでしょう。

ちなみに、これをもってR8.5がR12.5よりも10%(や3-5%)ヒネれるというわけではない(その分R12.5は撞点が広くなるのでイーブン、逆にR12.5の方が撞点のつきわけがシビアではなくなる)ということを覚えておいてください。Rによって実際の撞点が変わったら、当然スピンも多く乗るけど、より多くズレると思ってます(なぜかスピンだけ増えてズレが減るということはない、もちろん厳密にはRが小さい方がわずかにスピンが乗る可能性があるしそうだと思ってますけど、それはこの撞点の違いとは別の話)

ちなみに、Rが大きい方がズレが減るという話を聞いたりもするけど、実際にはどうなんでしょう?同じスピン量に対してズレがやや少ないということを、ズレを無意識に補正しているんじゃないかなー、と私は疑ってます。(人は上手くなればなるほど無意識でいい感じにいろんな処理をしていくようになっていくので)

 

といろいろ書いたけど、実際にはRの違いによるスピン量とズレのバランスの変化(もしくは単純にスピンが増えること)は私の環境ではまだ計測できていません。あ、カメラでなくて実際の手球の挙動で計測すればいけるのかな…