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押し引きの限界ライン その2

さて、前回のものを前提として、ラインを引いてみましょう。

まず、ある速度でショットをしたときの厚みごとの手球と的球の速度を簡単に図示してみましょう。スロウとか、スキッドとかはもちろんこの図の世界にはありません。

ここで、赤い太いラインがある速度で無回転で当たったときの、その厚みでの的球の速度と方向を示すベクトル。太い緑が手球の速度と方向を示すベクトルです。

そして、下が、手球にマックスの押しとマックスの引きをかけたときのラインを書いたものです。

 

ちなみにシアン(水色)が計算による限界ラインです。なお、フリによっては書いていませんが、図の黄色のラインは、自分が限界ラインを見るときの目安にしている、手球と的球のフリを3倍にしたラインです。厚いときはそこそこの精度がありそうですね。

また、紫のラインはシュートライン(図の白い線)がそのまま的球を貫いたところに対して、的球の中心から見たラインというやつです。こちらに詳しい説明があります。

これを見ると、黄色とと紫のラインは悪くないですね。(ちなみに適当にぱぱっとプログラムを作ったので30-60度くらいの挙動がおかしいかもしれません!)

※なお、限界ラインについては、フリが大きいほど実際にはこの限界ラインは出ないと考えられます。理由は2つあり、一つは横へすべるので最終的にはこの限界ラインに近づくにしろ、少し膨らんでからこの角度へ収束するということ。もうひとつは、横へズレている間に、押しや引きのスピンが少し減少することです。まぁ、これは限界値ということで、実際には、この限界値をベースにどのくらい押したり引いたりしたら自分の思ったラインに出せるかという撞点の目安に使うのがシアンのラインの正しい見方でしょうか。

実はこの計算は何がしたかったかというと、限界ラインを求めるというのもあるのですが、自分がいつも撞点を決める時に使っているシステム(紫と黄色のライン)がどのくらいのフリの時のどのくらいの精度があるのかというのを計算しようと思っていたのでした。

一回図示しておくとわかりやすいですよね。

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押し引きの限界ライン

角度ごとの押し引きの限界ラインというのは計算できますよね?え?できない??

とりあえず、いくつかの想定を置く必要があります。

1.手球のスピンは的球に近づく途中で完全な押し回転に変わっていく(なので、限界の引きについては、距離が遠いと難しい)

2.手球の跳ね具合については無視する。

ちなみに2については、手球の膨らむラインには大きな影響があり、また、微小な跳ねで厚みが変わるという問題がありますがこれらは無視します。

この2つを無視したら、あと考慮しないといけないのは、

3.手球には現在の速度と、手球の回転(スピン)がある。例えば、手球が停止していて、スピンだけがあるならば、手球はその方向に向かう。(フリがない場合はラインは明確) 一方で、手球がある方向に進みながら手球にスピンがある場合は、すべてのスピンが「使われる」前に、手球がラシャ上を転がることで、スピン自体が減る(時間、および転がる距離に応じて、手球のスピンが減じる)

3については、手球をクッションに対して順でいっぱいひねって、長→短→長の3クッションをついたときに、手球が転がっていくにつれて、手球のひねりが消えていくというのをイメージするといいでしょう。

で、この3つは考慮しないといけないものの、今回計算したいのは、「限界」ラインです。限界というのは最大値と考えてください。つまり、これ以上は無理、というラインです。もちろんキュー立てたらもっといけるとか云々というのはここでは無視ですよね。

上の3つの件を考えないでいい(想定を受け入れる?)なら、手球の前に進むスピードと、手球の回転の2つがあれば限界ラインがわかりそうです。例えば手球が1秒に10cm進む間に、手球が120度バックスピンがかかっていたと仮定しましょう。的球に手球が当たって、手球のスピードが(仮に)1秒に5cmすすむスピードになったとして、このスピン分が全部「使われた」状況になったら、実際の手球の位置は、手球が1秒間に無回転で進んだ場所から、手球の直径×120/360度cmだけ、後ろに下がった合成ベクトルと想定されます。

ここまでくれば、この手球の押し引きの限界は、ある時間内の、 手球が進む距離:手球のスピン量×手球の直径 の比率で計算できそうです。実際にはこの比率は人によって違うかもしれません(少なくとも下級者はスピンがあまりかけられなさそう)

まぁ、これは限界値ってことなのですが、理論限界というよりも実用値でいけば、 手球が直径1個進む間に、手球のスピンはおよそ120-130度かけられるといったところでしょうか。あとは、これを図示すればいいだけですよね。

本当は、図をもっと入れようと思ってましたが、図を書くアプリを入れてるPCを修理中なので無しになりました^^;;;;

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意味のサイズ

よく主語が大きいみたいな言い方をすることがありますよね。例えば、「わたしが気に入らない」というべきところを、「消費者への敬意が欠けている」とか言っちゃうとか。「そんなんじゃ世界で戦えない」みたいなのも、多くの場合は「わたしの好みではない」程度の意味だったりします。

逆に意味のサイズを小さくするってのもありますよね。例えば、「ビリヤードにおいては理論は役に立たない」といったことを言いたいのか、「机上の空論ばかり覚えても無駄」みたいな言い方をします。「机上の空論」というような価値判断が入った言葉を使うことで、理論全体を貶める(おとしめる)ってことですよね。

そんな小手先のテクニックばかりじゃ上手くならない、っていうのは、「小手先のテクニック」という価値判断が入った言葉が入っていますが、こう発言をされたところで、これは「テクニック全体が無意味」とは解釈しなさそうな気がします。

これとは違いますが、「センターショットばかりしている万年B級が多い」みたいな言い方をする人がいますが、これは「センターショットをしっかり練習しているプロ」もいたりしますが、「万年B級」という言葉をセンターショットと紐付けることでセンターショットを貶めることができそうです。(実際には万年B級の人のセンターショットの仕方に問題があると思いますが)

ちなみに、こういったように言葉の意味を大きくしたり小さくしたりってのはおおよそ、自分の好みで他者を上げたり下げたりすることに使えますよね。まぁ、ほとんどの場合は上げずに下げる気がしますけど。

こういういったものに対して反論をすると往々にして、「センターショットの本当の意味が分かってない人に言ったんだよ」みたいな反論がきて、「本当の」といった誰にも評価できないものに逃げ込まれたりします:->

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書けることがない…

最近は、ビリヤードの動画とかもあんまり見てません ><) ビリヤード関連のツイッターとYoutube(Youtubeする側)は盛況ですね。

球をつけない状況の人が多いでしょうから、ブログとかはみんなションボリ目ですよね。

仕事が暇なら、これまでのブログからいくつかまとめて初心者向けの出しとか手球のラインの見方とかをまとめたいし。また、現在持っている検証データから、手球のラインのわたしの想像の理論値(?)したかったんですが、これもかなり時間がかかりそうです。

とりあえず、現状の本当の最大値かどうかはともかくとして、手球のまっすぐ進む力と回転の比率から、フリごとの押し引きの限界は計算できそうなんですが…