的球がレールにあった時の押しの切り返しのラインの見方です。ただ、テーブルのコンディションによって多少変わりますので目安として。
手球の走るライン=手玉の場所÷3 - 0.3P
Kristina Tkachという選手がいます。女子プロですよね。以前はヨーロッパ在住でしたが、最近はアメリカを本拠地にしていてよく見かけます。
ところで、このTkachってどう読むんでしょう?
ずっと気になっていたものの調べるのを忘れてました。試合などでは「トカチ」と呼ばれているような印象がありますが、自信がありません。fat cat のオーナーさんに聞いたところ、やはり「トカチ」っぽいとのこと。せっかくだから、海外での発音解説の動画も見てみました。
うーん、やっぱりトカチでいいようですね。
ビリヤード業界を見ていると、タップポエムやキューポエムを見かけることがあります。
ちなみにここでいうポエムというのは、マンションポエムみたいな意味でのポエムですね。例えばここの「この美しさは、夢か、現か」ですよ。「静かなる美、雅なる邸」ですよ!!
こんなの見てしまうと、ここの「こんな時だからこそ 大切な人と安心して過ごせる」なんて安っぽく感じちゃいますよね。
ポエム大事。
というわけで、キューやタップポエムに行こうかと思ったのですが、最近、これ以外にも「匂わせポエム」というのがあるようなので、これをご紹介。「匂わせポエム」というのは、ビリヤードの腕前を聞かれた時に、ネット上で答えるやつです(リアルで会えば秒でばれるので)
「全然上手くないですよー。昔だったら**君(←あえてプロを君呼び)といい勝負だったんですけど、最近ブランクがあってー」
「全然上手くないですよー、こないだも**プロとやって、ヒルヒルで負けちゃいましたからー」
ポイントは、上手くないし、負けてるというアピールをしてるのに、なぜか強そうな雰囲気をアピールですよね。そして、なぜかプロの出番多め^^;;
平行ずらしと軸ずらしというのがあります。手球をヒネって撞く時に手球と的球の中心のラインと平行にずらすか、少しキューを斜めにずらすかです。
ズレが少ないキューで、撞点が真ん中に近いなら平行ずらしでも入りそうです。一方で、平行ずらしといっても本当に平行に撞いているかは怪しいところです。だいたい、人間はやろうとしていることと、実際にやっていることは違いますからねー。
ちなみに仮に撞点を5mmと仮定して、センターショットが平行ずらしで入るかどうかを考えてみましょう。といっても、直感的には5mmずらしてセンターショットだと平行ずらしだと入らなさそうです。
カーブのことは別として、撞点5mmと17mmでズレを計測してみました。Lucasiバット シャフトACSS タップ R10.5 Triangle(?)、キューレベル3.8度 手球の中心の高さ 26mm
撞点が5mmと17mmでそれぞれでズレを計測すると1.06度、2.93度でした。撞点とズレはほぼ比例するという認識ですが、5mmでもほぼ比例ですね。
ちなみにセンターショットでの許容誤差は以前書いたものから約4mmとなります。
でセンターショットの距離が約71cm、sin(1.06度)とすると、ズレが約13mm。ということは…全然入らない!!
ちなみに、これACSSという比較的トビがある(とてもズレが少ない訳ではない)シャフトなので、もしズレがとても少ないキューだと、この2/3くらいのズレとなることが想定されますので、そうすると、8mmくらいでしょうか?やっぱりセンターショットは入らなさそう。
ということは、もし平行ずらしでセンターショットを入れている場合は、本当に平行ずらしをしている訳ではないようです。
システムのことをまとめてほしい、と言われたので、いくつかシステムをこのブログでもまとめていきたいと思っています。まず、比較的問題の少ない(?)ダブルレールのシステムから。
手球は白で、3クッションさせて赤と黄色に当てます。
ちなみに何度か書いていますが、スリークッションのルールとしては、手球をついて、2つの的球に当てる、2つめの的球に当たる前に3回以上クッションに入っているというのがルールです。上図では、右をヒネって、右の短クッション、上の長クッション、右の短クッションで赤と黄色の真ん中あたりに当てるのがダブルレールの狙いですね。(ちなみにダブルレールとダブルクッションというのがありたまに勘違いされている方がいますが、それは別の機会に)
このダブルレールの狙い方ですが、こんな感じ。
スタート位置の数字+狙う位置の数字 を足して、そこに真横のいっぱいで狙います。このテーブルは15となっていますが、テーブルやワックスの効き具合によって14だったり17だったりします。
今回はスタート位置が手球の位置で5、狙う位置が的球の位置で10(実際には9くらい?)なので、手球を14か15くらいのところを狙います。ちなみにクッションのヘリでなくて、ポイントをつかいます。
ということは以下の配置の場合はどうでしょうか?手球は白。
スタート位置が6くらい、狙い位置が4くらいなので、合計して10になります。
ちなみに手球がこの位置ならばあまりきにしませんが、赤に対して厚い球の場合はひねりが増える感じになる(的球にあたった後に、手球の速度に比べてスピンが増えることになる)ので、もうちょっと下側に落とすか、気持ちひねりを抑える必要があります。
とりあえず今回は典型的なダブルレールのシステムということで。
Adamバット ジョイント3/8-10
1.ACSS Pro Tip Layer tip R 9.5 ズレ平均 2.52 速度平均 14.5
2.VI Tip ?? R 9.5 ズレ平均 2.41 速度平均 15.6
3.Solid8Max Kamui S R 9.5 ズレ平均 2.32 速度平均 14.5
4.Solid12Max Moori S R 9.5 ズレ平均 2.48 速度平均 14.5
5.ACSS Pro Kamui S R 9.5 ズレ平均 2.68 速度平均 14.8
6.Olivier Moori H? R 9.5 ズレ平均 2.86 速度平均 15.2
7.Tonkin Navigator M R 9.5 ズレ平均 2.84 速度平均 15.6
8.Tonkin Black Heart M R 10.5 ズレ平均 2.80 速度平均 15.2
Lucasiバット ジョイントUnilock
9.Revo 12.9 Tip VictoryS R 9.5 ズレ平均 2.08
10.314 Tip Triangle R 12.5 ズレ平均 2.31
11.Revo 12.9 Tip BlackHeart M R 12.5 ズレ平均 2.11
速度はのちほど。
最近10山のキューが手に入ったので、これを機に10山の検証環境を作ってみてテストをしてみました。
同じ条件で、シャフトだけを変えての検証です。なお、撞点を17mmずらした条件での3回づつのテストです。
まず結果。
1.ACSS Pro Tip Layer tip R 9.5 ズレ平均 2.52 速度平均 14.5
2.VI Tip ?? R 9.5 ズレ平均 2.41 速度平均 15.6
3.Solid8Max Kamui S R 9.5 ズレ平均 2.32 速度平均 14.5
4.Solid12Max Moori S R 9.5 ズレ平均 2.48 速度平均 14.5
5.ACSS Pro Kamui S R 9.5 ズレ平均 2.68 速度平均 14.8
6.Olivier Moori H? R 9.5 ズレ平均 2.86 速度平均 15.2
7.Tonkin Navigator M R 9.5 ズレ平均 2.84 速度平均 15.6
8.Tonkin Black Heart M R 10.5 ズレ平均 2.80 速度平均 15.2
ちなみに、これ、3,4,5のシャフトは全て新品のまさにおろしたて(このテストが1球目)ということで、タップが落ち着いていないと思っています。また、6のオリビエは、タップがめっちゃ古いです。このようにタップの統制(コントロール)が行われていない条件でのテストと言うことを覚えておいてください。
なお、テスト結果を見ると、思ってた以上にVIシャフトがいいのですが、これが個体差によるものなのか謎です。
また、試す前に思ってたよりも、ACSS ProとSolid XXの違いがあまりありませんでした。(タップをもう少し撞き込んでからテストしないとかな..)
また、自分の主観では、トンキンのシャフトよりもオリビエのシャフトの方がトビが大きいと認識していましたが、ほぼ同じでした。あと、トンキンの7と8のシャフトのズレの差は8の方がズレが少ないという認識を持っていましたが、その認識は正しかったようです(ちなみに7と8の差よりも大きく6の方が違うと思ってました)
やっぱり、もうちょっと3,4,5のタップを締めてから追試かなー。
いつものスリークッションのどうするです。手球は白色。どうしましょう?ちなみにトリックショット系の動画なので、めちゃくちゃワックス効いてるコンディションです。
白色を撞く
手球を黄色と赤の両方に当てること
2つめの的球に当たる前に3回以上クッションに入ること。
ポケットしかやらない方でもいくつか思いつきそうですよね。ぱっと私が思いつくのがこんな感じ。
ダブルレールは無理なので、ダブルクッション(押しや引きによって同じクッションに連続で入れる)ですが、ちょっと難しそう(もうちょっと赤が下ならありそうな気もするけど)あとは、右上でのこんな感じでしょうか。厚みが激むずそうですし10回に1回も当てられるイメージありませんが、10回に1回近くにはいきそうな気もします。 あとは、このパターンでしょうか。絶妙なヒネリ加減と厚みさえあれば、理論上はラインはありそう。…
だけど!
答えはこちらです。