昨日の記事ではロニー・オサリバンのグリップの動画を載せました。
じゃあ、お前はグリップどういうとこ気にしてんの?って話を書いてみます。
といっても、わたしはA級最下層。多くのB級の人に抜かされているという程度のヘボ級です。そのまま参考にするというよりも、考えるヒント程度でお願いします。
まず、現在の私のグリップですが、基本的にあまり持たないようにしています。キューがノーラップのP3にゴムを上から巻いているという状態で、結構太いです。なので、基本的にほっといてもそこそこのグリップ力(?)を持っている感じですが、撞くときには下の指(中指と薬指)に載ってるだけで、手のひらにはほとんど触れていないことが多いです。あ、でも完全にショットによりますし、引きでしっかり効かせたいときには結構握り込んでいると思います(たぶん!)
(実際にはショットによるなー)
ちなみにこのグリップで全然握らないというと、一見ショットのパワーが落ちるような気がします。
しっかり握っていたほうが手球にキューの力がいくような気がしませんか?そういう方は一度、イグナシオのブレイクを見てみましょう。
さて、ショットの際に握っているかどうかについては握ろうが握るまいがほぼ同じということが言われていると思います。これについては2つの方向から考えられるでしょうか?
例えば一般的に手球とキューの接触時間は0.001秒程度です(ショットスピードにもよりますが)
衝突前のキューの速度はおよそ手球の速度の2/3くらいになりますので、例えば手球が時速15km/h(ハードショット)とすると、キューの速度は10km/h、つまり秒速278cm、つまり、衝突時に2.8mm程度ぶつかっていることになります(実際にはタップの衝撃とかあるでしょうが、まぁ最大値として2.8mm程度)そして、この2.8mmの移動を人間の手で制御できるのかということですよね?(多分実際には2.8mmはかなり大きめな推測で殆どの場合は1,2mmだと思ってますが)
別の視点として、実際にキューを思いっきりしっかり握るのと、スライドストロークと両方の撞き方をして、スローモーションで、インパクト前のキューの速度と、インパクト後の手球の速度の違いを見て、違いがないかどうかを判断することで、グリップの影響を見るというのがありますよね?
以前、わたしがこれで計測をしたときにはグリップの硬さ(持ち方)と、キューの速度に対する手球の速度には相関がないという結果になりました。といっても、試行回数はそれぞれ5回程度だったので、もっとたくさんデータを集めないといけないでしょうし、他にも統制しないといけないパラメータがあったかもしれません(例えば撞点が一定になるように、器具を使うとか)
まぁ、このあたりは誰でも検証ができることなので、検証は各自でしてもらえばいいと思いますが…ただ、グリップによる違いが3%でもあったら大きな違いだし、スローモーションではその3%は計測できない気がします…うぅ、どうしよう?このあたりが1000fpsのハイスピードカメラ+人間による計測の限界って感じでしょうか?ほぼ誤差なしで同じショットをできるメカがあれば問題なく検証できるでしょうけど。(いつもここに行き着くなー)
ちなみにグリップの握り込みについては、硬くするということよりも、握り込みによってキューに速度を与えるという点では価値がある(もしくは不安定になるという点では逆に価値がない)ということを忘れてはいけないですし、ロニーのグリップを鑑賞するならば、そういった視点を意識しながら、自分のグリップを考え直さないといけないってことじゃないかと思います。
いやぁ、どこかに行けるようで、どこにも行けないネタですね^^;;