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システム・球の動き

手球の大きさによるズレの違い

Revoを使っていると、スリークッションもRevoで撞きますよね…って、全然最近撞いませんが。では、ポケットの球とスリーの球でズレはどう変わるんでしょうか?ちなみにスリークッションの手球の方が少し大きくて重いです。

ズレの変わるというのは、例えばタップの中心と手球の中心のズレが15mmとして、どっちがズレが大きいかということです。

まず、実験前に考えてみました。理論的にはスリーの球の方がズレが少なそうですが、体感としてはスリーの球の方が少しズレが大きそうです。ただ、実際の体感(主観)と客観が大いに異なるというのはスポーツあるあるですよね。

というわけで測ってみました。

ポケット用とキャロム用の球でズレが変わるかを調べてみました。14.7mmのオフセットでキャロムの球のズレは平均3.5度、ポケットの球のズレは平均3.6度。平均の球の回転量は(回転/m)がキャロムが5.4 r/m 、ポケットが6.2 r/m

平均だとあまり変わってないように見えますが、動画を見るとだいぶキャロムの球の方がズレが少なく見えます。また、手球の回転量はキャロムの球の方が真ん中に近いところを撞いているので、だいぶ回転数が少ないです。

 

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システム・球の動き

ブレイクマットによるズレの差

テフロンのブレイクマットを敷いた時の横のズレ(トビ)の差を測ったところ、結構な差があると思い込んでました。

たしか昔計測した記憶が…

と、とあるところで話していたのですが、記憶が定かでないことが判明したので、計測してみました。単位は度

テフロンシートなし
2.71, 2.67, 2.60, 2.75, 2.99
平均 2.74

テフロンシートあり
2.74, 3.12, 3.12, 2.79, 2.80
平均 2.91

ちなみにラシャですが、実験場所の7フィート台(かなり重いラシャ)での実験となります。サララシャと普通のラシャの比較は今後の課題ということで。

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雑談

手球の引き回転の単位は?

お仕事(ライフワーク)の打ち合わせのために栃木にきています。(きてました)

栃木在住へっぽこ(以下略)さんとの打ち合わせです!これライフワークなの!?

さて、そんなことは置いといて、とりあえず今予定している武器はこれでほぼ揃いました。あとは頑張るだけ。

ところで、これまでずっと気になっていたけど、誰とも議論しなかったことの一つに手球の回転に関するものがあります。例えば手球を真横から撮影して、手球に引き回転をかけた時に、この回転の単位は何か?(どう表現するべきか?)

というものです。大きく方向性は2つありそうです。一つは、時間あたりの角回転量、例えば 度/sec みたいなものです。もう一つは、手球が一定距離進む間の角回転量、例えば 度/手球が57.1mm進む間に みたいなものです。

前者は角速度(deg/sec)でしょうか。後者は、角速度÷手球の速度(deg/sec ÷ mm/sec = deg/mm) みたいなイメージでしょうか(degとしたけど、ラジアンでもいいけど)

これどっちが適切なんだろう?と思ってました。これまで動画を撮る時には後者を使っていたのですが、前者がいいのかも、という悩みがありながらも誰にもこの相談をしてませんでした(ほどよく相談に乗ってくれる人募集!相談どころかビリヤードの物理を教えて下さる方も大募集)

しかし、これ栃木(以下略)さんと話してたら、それって要は「手球を撞いた瞬間に的球が当たった時に引けてくる量」(同じ下を撞いてもズバンとつけばたくさん引ける)と、「手球を撞いた時のいわゆる”キレ”」の2つの話だよね?、っていう指摘を受けました。全くその通りですね。

もちろん、この2つがそれぞれ手球の回転量と、手球の速度の2つのパラメータの話をしていて、この2次元をどう1次元に落とそうかっていうようなタイプの話とは思ってましたが、話してみたら意外とシンプルでした。

で、どちらを使うのがよいのかというのはまさにケースバイケースということに。キューの評価に関しては基本的に「キレ」を評価すべきだと思います。もちろんキューの評価ならば「パワーxキレ」の複合である前者も大事だと思いますが、複合させて話すよりは「キレ」と「パワー」(一定の力で手球の中心を撞いた時にどれだけの速度で前に出るか、みたいなパラメータ)を別々に話すのが適切じゃないかな、と思います。

と、ここまで書いててふと思ったのですが、よく「キレないー」という話を聞きますが、あれって定量化できそうだな、と。例えば手球がすぐに的球に当たると仮定すると、手球の引けてくる量というのは、手球を撞いた時の角速度(から速度に変換する)から想定されそうです。あとは、例えば6ポイント引くためには、手球の速度がどれだけないといけないか、というのは、普通のショットを見ればわかります(録画して速度計測すれば秒速)

※ちなみにラシャとの摩擦はここでは無視……実際にはラシャとの摩擦は別途補正できると思うけど。

あ、ここまで来たら、バシっとついて1Pしか引けなかった人は、バシっとついた(=手球の速度はこれくらい)ということと1P引けたということ(=角速度はこんだけ)ということから、実際のその人の撞点はおよそ推測できるなー、と。

※ちなみにここでは手球の跳ね具合については無視してます。

今は外出中だし、データがないので、ここまで。ちなみに図もいれたかったけど、このパソコンにはツールがない…

あとはこれに数字を入れればそれなりに気づくことがあると思います。

 

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雑談

キュー立てた時のいっぱい下

手球の上下を撞くときの撞点を話す時に、キューが少し立っていると難しい問題になったりします。いや難しくないか…

ただ、例えば1タップ下って言った時にどこのことを指しているのか人によって違うようです。

要はこういうこと。(標準のペイントで描いたので図が…)

つまり、例えば中心から10mm下を撞くといった時に、キューレベルが0度(つまりラシャと水平)とした場合の10mm下の話をしているのか、それとも立てたキューの角度から見た手玉の中心に(向かう線に)対しての10mm下といってるのかという問題です。

上の図では黒い線がキューが水平の場合のいっぱい下(線はキューの中心でなく、実際のつく場所をイメージ)、赤い線はキューを立てた場合のいっぱい下です。

で、赤い線のようにキューを立てた場合、どれだけ下かという話をするときには水色の線の幅でなくて、赤い矢印の幅で語るべきだと思っています。(まぁ、人によるけど)

つまり、赤い線のようにキューを立ててついた場合に、「いっぱい下を撞いた」というのは適切だと思いますが、「少し下を撞いた」と言われると、多くの人が勘違いするのではないかと思います。

まぁ、こういう言い方をする人もたくさんいるので、キューレベルが立っている場合は、相手の「撞点」の語りには注意ということです。

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その他

チョーク問題

最近、横をついた時のミスキュー限界について調べています。

Revo12.9mm のR 12.5(タップはビクトリーSと斬M)とR9.5(ビクトリーS)で調べていますが、ミスキュー限界は0.2mm違うかどうかというのが暫定的な違い。

ちなみにミスキュー限界は(キューレベルによりますが(記憶によると)キューレベル3.5度、撞点が中心より下1mmの時にミスキュー限界(50%の確率でミスキューをする)が19.5mm前後って感じです。

この時に問題になっているのがチョークのつけかた。あとミスキューについても(きれいに)2種類のズレ方があるように感じています。このあたりは先の研究課題ですね。チョークとタップの崩壊の仕方が2種類あったというのが今の仮設です。(そもそも最初からダメなパターンと、微妙に耐えてから崩壊した感じでしょうか)

ちなみに今の課題が安定したチョークのつけかた。ササっとつけた場合は、撞点限界が1mmくらい狭くなると思っています。めちゃしっかりつけたら19mm以内の撞点でミスキューすることはありませんが、ササっと(多くの人が普通につけるように)つけた場合はミスキューすることがあります(撞点にもよりますが10%から20%くらいの確率で)

で、適切なチョークの付け方がわからないんですよね。しっかりつければいいのか、しっかりつけるというのは方向性があるのか。(いわれていることは知ってます)また、チョークはつければつけただけ良いのか、それとも少し落とした方がよいのか。また落とし方はどうすればよいのか。

もしご存じの方がいたら教えてください。「正解」でなくとも、その方法をテストすることができるので、それを試していくことができます。

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システム・球の動き

トビの計測(やや本格版)

ようやくトビの計測の精度がそこそこ上がってきたので、いくつか検証をしています。まず、Lucasiのバット(LC-2002かな?)にバンテージ12.9mm Zan2 Mのタップ、12.5Rで、キューレベル4.5度(タップの中心の高さ23.5mm)で、タップのオフセット(タップの中心と手球の中心の間の距離)を替えた時のトビの量です。ショットスピードは微妙に異なりますが、オフセットが10mmの時に24km/hとなる速度です。

トビを上に書いてるのは、ミスキューです。18mmのオフセットだと100%、17.4mmのオフセットだと半分ミスキューです。

ついでに同じキューで、オフセット10mmの時の速度を24km/hと16km/hの時のトビの量です。実際にはカーブ分の補正をしていないのでショットの瞬間(カーブを無視)で同じトビになると思います。(上の時とは別日に行っており、また、上よりも遠くの場所でトビを測っているのでカーブの影響もあり、少しトビの計測結果が違っているのかも。このあたりはまだ精度足りないかな、むう…検証環境の精度を高めて固定しないと)

ただ、以前から気になっていたショット速度に応じてトビが変わるのか、については自分の中では明確な答えがでたということになります(あ、ちなみにスローでよく見るとやっぱりカーブはそこそこ影響する)

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雑談

通販で激安にキューを買う(はヤバイ)

以前も書きましたが、インターネットで例えば「プレデター キュー 激安」で検索すると、たくさんのサイトがヒットしますが、1ページ目に表示されている半分くらいは詐欺サイトです。

お金は銀行振り込みを要求してくると思いますが、商品は送られてきません。まず、ビリヤードのキューで3割引き以上で売っているものは怪しんでください。そして、そもそも以下のBCJという商工会のリストに名前が載っているところか、もしくはちゃんと営業しているビリヤード店以外からは買わないのが基本です。もしどうにもネットで買うなら、メルカリやヤフオクなどの売買プラットフォームが、商品の発送をしない限りお金を支払わないといったところで買うべきです。

ちなみにヤフオクなどで、ちょいちょい「詳しくないので詳細が分かりません」という高価なカスタムキューに見えるものが売ってますが、偽物が簡単に作れるものなので、ちゃんと由来の分かるものにしましょう。

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検証

キューによるズレの変化の検証

  ズレ 手球速度 ヒネリ
Lucasi 1.2  5.1  4.6 
Players 0.4  4.6  4.9 
Vantage 0.2  5.0  4.8 

手球の中心から9mm離れたショットのトビを計測してみました。ただし、試行回数が少ない(それぞれ3回)ので注意。上の表はプログラムによる計測でもちろん誤差があります。また、ヒネリは特に誤差がありそうなところです。単位はトビは度、手球速度は1フレームあたりのmm、ヒネリは1フレームあたりの角度、ちなみに960fpsでの撮影データを使用。ショットは機械を使って、それなりの精度で撞いています。(計測誤差も合わせて今いろいろ検証中)

バットはP3(ノーラップのコニャック)、シャフトは全て中古でしかもタップがバラバラ(Lucasiが斬の何か、Playersはエベレスト、Vantageはハイブリッドマックスかな?)ということもあります。タップごとの調査やバットの違いや速度の違いなどは今後の課題となりますが、まぁたたき台として、といったところ。

 

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雑談

ひさびさにノーマルシャフト

とあるグループの集まりがあり、超久々にノーマルシャフトを使ってみました..意外といける。違和感なしです。

ノーマルシャフトといっても、かなりトビが少ないものなので、そこもありますが、それでも最近レボシャフトばかり使ってたので、そこからはどうかな、と思いましたがほぼ問題なしでした。ふえー。

そういえば、年もあけたし、そろそろオフ会とかもやれるんじゃない!?、と思ってたらコロナ増えてきてしまいましたね ><) やりたいなー。まぁ、マスク必須で、5,6人限定ならいいかな…人が来るかどうかの方が問題だな、これ…

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システム・球の動き 練習

ショット速度とズレの関係


当然ながら、精度は十分に出せないのだけど、精度は実験自体の精度と、計測の精度(デジカメの960fpsの動画から目視するので)という2つの問題があり、最終的には統計的に処理をしないといけないでしょう。ということでまず10ショットをしてみて軽く検証。

slow

速度(km/h) 平均12.1 標準偏差 0.17

オフセット(mm) 平均 13.3 標準偏差 1.2

ズレ(度) 平均 2.1 標準偏差 0.26

fast

速度(km/h) 平均26.3 標準偏差 0.95

オフセット(mm) 平均 13.8 標準偏差 0.6

ズレ(度) 平均 2.7 標準偏差 0.51

統計的な検証は先の課題です:-> まずは、値のみの提示。なお、カーブの補正は行っていません。(これもあとの課題)おそらくslowとfastで0.2-0.3度くらいはカーブによる差があると思っています。