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システム・球の動き

2つのスロウ

スロウの動きというのがあります。スロウにはいろいろありますが、ここでは衝突の際に、的球のラインが厚めに変わることと定義します。

以下の図の白い線でいくはずの的球が赤い線でいくというやつですよね。

ショットスピードが速くなればこのスロウが少なくなり、ショットスピードが遅くなればこのスロウが増えます。

 

ここで、たまにスロウの実験をする際に的球を2つくっつけて行う場合があります。手球の厚みによる変化をコントロールするためだと思います。

でも、このようにするとスロウの挙動が変わるはずですよね?直感的には同じショットスピードとしてスロウが増える印象があります(実際はどうでしょう!たぶんスロウが増えるんだと思いますが、今後の課題ということで)

たまにスロウの影響はこんなにあるよ!、みたいな説明で2つの球をくっつけて実験をしているのを見かけます。たぶん、的球は一個でテストしないといけないんじゃないかなー、と思ってます。

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雑談

バタバタvsぐるっと(表回し)

ネタが…

というわけで、先日書いた話をもう少しだけ。バタバタ(2クッション)で出すか、ぐるっと4クッションで出すかというネタです。ちなみに1クッションでいけるならいいけど、1クッションでいくと「強すぎたー」って多くの人がなる配置の話です。

これって、軽く書くとこういうことですよね?縦線で書いた黄緑と赤が、およそのダシの受けの範囲。ダシの受けということは、押し引きヒネリ+厚みのズレ(穴ふりの範囲)がこの範囲に収まっていればおよそ出るって感じでしょうか。

こういう4クッション(この黄緑からさらに左の短クッションにいって、下の長クッションまでいく)を使わない人もいるようですが、この2パターンでダシの練習したらいいなじゃないかな、ってのはちょいちょい思ってます。

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雑談

Youtuberの超もったいない

昔、仕事で動画を撮ろうと思ったことがあります。(動画撮影の仕事でなくて、仕事の宣伝の動画を撮る)

その時に知人の映像屋さんに聞いたら、「音は大事」と聞きました。映像よりも音声がある程度しっかりしていないと見てられないとのこと。

ちなみにわたしは仕事の動画はスマホとかで撮った画像とかもアップしていますが、ビリヤードの動画はかなり難しいですよね。条件としては、カメラから被写体が遠いし、画面が暗いし。

なお、画面が暗いのはともかく音声は大事でしょう。トーク系なのに被写体から遠いとつらすぎる。ちなみに一眼レフなら外付けマイクが使えるものを選べばいいのですが、外付けマイクが使えるものは高価ですよね。

そういう時は普通に外部のレコーダーを使って録音すればいいでしょう。短い動画の場合は、動画編集ソフトによっては、カメラ側の音声とレコーダー側の音声を自動同期して、音声部分をマルチトラックにしてくれる機能があるものもあります。(私が使ってるDavinciResove Studioにはあります。無料版のDavinciResoveにもあるかな?)

 

まぁ、自動同期してくれなくても、長回しで撮影しているなら、最初に手動で合わせるだけなので、大した手間ではないと思います(私は仕事では2時間くらいの授業の動画を編集してるので、毎回手動でやってます)

というわけで、普通のレコーダーでもいいでしょうが、ピンマイク系のレコーダーは超オススメです。ぜひ、某**チャンネルとかは音声がいまいちなので、購入してください。私はこのレコーダーを複数と、他の周囲の音声を撮るようなレコーダーを持ってますが、まずはマルチトラックのものでなくともこういったピンマイクのレコーダーを2つ用意して、自分とインタビュー相手につけて、動画を撮っていただけるとありがたいなー(もしくはせめて、対談してる目の前にレコーダーを置く)

せっかくなので、動画を作成してみました。BGMなどかかっていない静かな室内で、被写体から1mくらいから撮影しているというかなり条件の良い条件ですが、その時にビデオカメラで撮った動画、ピンマイク+雑音除去(と若干の音声部分の強調)、ピンマイク(雑音除去なし)の3条件で同じ時の画像をアップしておきます。

マックスのボリュームは同じにしてしようとしてますが、1,2dbくらいあってません、ご容赦ください。

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雑談

こういうの

このブログを作ったきっかけは、マスワリを出したことがない知人をB級にする程度の知識を書いておく、でした。

まぁ、今はB級真ん中くらいの人をターゲットにした技術ネタと、ややマニアックな情報をまとめようと思ってるんですけどね。(海外ネタとか、スロー撮影とか)

というわけで、B級真ん中くらいの人とついていてよく思うのはこういうの。

テーブルによりますが、だいたいオーバーしがちでしょう(もしそうでなかったら、もうちょっと薄い球をイメージしてください)

ということは、これは、むしろこういう2クッションでしょうか?


でも、こういう3クッション(赤線)の方が安定するんじゃない?と思うことはよくあります。


こういった3クッションを練習しとくといいんじゃないかなー、と思ってます。1クッション目にさえそこそこの精度で入れればいいんですが、薄い球なので、ひねらなかった時のラインはほぼ明確でしょう。サイドポケットを結んだラインのどこを手球が通るかが分かるので、あとはひねり加減を安定させれば2クッション目の長クッションが分かると思います。あとは練習?

逆ひねって長クッションを平行に走らせるよりも捻り加減の許容量が広いと思います。

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システム・球の動き

プラスツーか?ファイブ&ハーフか?

A級になるだけなら好きな練習だけやっていればいい、その後は弱点をつぶさないといけない、といったことを以前愛知県の西尾のProgressの和田プロ(当時名人)に言われたことがあります。

私の場合は、明らかな弱点は普通のバンクと、ダシでしょうか。ダシの下手さは結構なものです。

まぁ、ダシのうまさってのは、結局ビリヤードの技術そのもので、B級や私のような最下層A級でダシがうまい人なんて存在しない気もしますが。

さて、ダシが下手という場合は3つくらいの方向性がありそうです。1つは力加減の正確さ、2つめは搗点の正確さ、最後にラインを正確に読み取る力です。

特に私のようなへっぽこ級は最後の練習が大事です(1つめと2つめはちょいちょいしてる)

で、こんな練習をしてました。


的球を入れて上の長クッションの6ポイント目あたりに出す(できれば止める)練習です。もうちょっと薄い球なら下の長クッションの6ポイント目という練習もありますが、それは別のお話。

この手の球で6ポイントを練習するというのは大事だと思ってます(実はコーナースクラッチも大事)6ポイントのラインが分かれば、それよりちょい短くとちょい長くがイメージできますから。

で、これまでこの手の球は手球を入れるワンクッション目をイメージしてました。


こういう感じでしょうか?いわゆるプラスツーですね。ただ、プラスツーは手玉の位置が2ポイントよりも短い(短クッションに近い)ところからだと、結構補正しないといけません。

手球位置が1.5P、1P、0.5Pでそれぞれ補正をして使うイメージだと思います。(ひねり加減によるでしょうが、ポケットの場合はマックスでひねる訳じゃないんで)

ということは、これはあれですね、ファイブ&ハーフと思えばいいってことでしょうか。そうすると、1クッション目でなく2クッション目をイメージしたらよさそうです。

およそ10から15の間でちょうと6Pあたりですよね。(的球の位置によるけど)

これまでこういう球って、ワンクッション目を目安に狙い点を決めてましたけど、2クッション目を狙っていけば楽ですね。

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システム・球の動き

ファイブ&ハーフのポイント

ポケットでファイブ&ハーフを使うというのはあんまり信用していません。

結構、テーブルによってばらつきます。なので、ファイブ&ハーフで空クッションを当てるというのも大事かもしれませんが、むしろ的球を入れてからのラインを正確に読み取るために知識を使うということが大事だと思います。

では、ファイブ&ハーフのポイントってなんでしょう?まず、大枠の考え方ですね。基本的には第一クッションが1ポイントずれたら、第3クッションが1ポイントずれるということですね。以前少しだけ書いたものがありますので、こちらも参考にしてください。

あと、基本的なラインを覚えるということですね。こんな感じでしょうか?

※雰囲気で書いていますが、実際には第4クッションがこれよりもわずかに右に行くことが多いと思います。そこそこひねったらこのラインかも。

これポイントは第4クッションです。10(第3クッションが右から1ポイント)、15(第3クッションが右から1.5ポイント)、20(第3クッションが右から2ポイント)の時に上の長クッションのどこに入るのか?、が大事なとこです。

ただ、これは第3クッションがここにさえ入ればいいというわけではありません。手球の場所が、これよりも右に行けば第4クッションも少し右に、左にいけば第4クッションももう少し左に行きます。

さて、ここで大事なポイントは、およそのラインを覚えておくことと、センターを通るのがおよそ15のラインということです。つまり、センター付近に返そうとする時に、どのあたりに手球を通すかというヒントになるわけです。

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雑談

教え魔になるための5ステップ

先日書いた教え魔になるための3つの方法の3つめが今回のネタです。

さて、教え魔というのは、相手に何かを教える人のことです。ということは「撞く時に、右肘が外を向いてる」と伝えるだけじゃダメだし、ましてや「以前おしえたことができてない!」とか怒ったりすればいいわけじゃないですよね?

教えるということは、相手の行動を変えないといけないわけです。

そう考えると、相手が行動を変えるような気持にさせないといけません。厚生労働省が、生活習慣病などの改善に用いているプロチャスカ(Prochaska)の行動変容ステージという考え方があります。

よくまとまっているこちらのPDF(←仕事にも役立ちますよ)の言葉を使うと、

1.無関心期: 6ヶ月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がない時期
2.関心期: 6ヶ月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がある時期
3.準備期: 1ヶ月以内に行動変容に向けた行動を起こす意思がある時期
4.実行期: 明確な行動変容が観察されるが,その持続がまだ6ヶ月未満である時期
5.維持期: 明確な行動変容が観察され,その期間が6ヶ月以上続いている時期

ということになります。そして、このステージ(段階)ごとに適切な介入方法が異なります。

これを意識しないといけないわけです。例えば「無関心期」に人に、たばこの禁煙方法を説いても無駄です。同様に、フォーム修正の必要を感じていない人にここが悪いと指摘しても無駄でしょう。

「関心期」は関心があるがすぐに行動をする気がないという段階です。例えば「フォームは直さなきゃ」としばしば言ってるものの、フォーム修正をするそぶりがない人に対しては、「フォーム修正はこういうステップで行う」、「このくらいの手間があり、こういったメリットがあると思われる」といった形で介入をします。

「準備期」はコーチングとティーチングを使って、実際の行動につなげる段階です。往々にして、いわゆる「教える」ことが可能なのはこの段階からです。一方で、多くの教え魔の方はこの段階に達する前に教え始める
ように見えます。1,2の段階と3の段階を見極めるのが教え魔の第一の仕事です。そして、これらの段階を見極めながら、適切な介入をすることが大事ということです。

ぜひ、教え魔の皆さんは上のPDFを読んでしっかりと教え魔稼業を続けてください:->

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雑談

期待の大型Youtuber

ビリヤード系のYoutuberの方が最近増えているようですが、今更ながらにこちらのお方に気づきました。

 

大型Youtuberですね!

 

個人的にはアマよりもプロの方がYoutubeとかやるメリットがとても大きいと思うのですが、まだまだあまりやられてませんね。ただ、ここ最近で、お店でもYoutubeの動画を作るところがちょっと増えてきたような印象があります。これまでは、ウェブカメラでとった試合の画像とかをそのまま流す(無編集、何なら無音)だったのが、風向きが変わってきたようです。

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雑談

正しい教え魔になる方法

先日あるところで、教え魔談義を。これ、ビリヤード業界ではあるあるでしょうか。

さて、教え魔の方には、ぜひ結果にもコミットいただきたいと考えております。

自称プロの教え魔でもある(ビリヤードはへっぽこだけど)わたしから、ほとんどの教え魔の人に教えてあげたいことがあるので、ちょっと書いてみましょう。

書きたいことは3つありますが、今日はうちその2つを。

まず1つめは、教える量です。せっかくなのでたくさんのことを教えたくなるのはわかります。たくさんのことを伝えておけば、今はともかく将来役立つかもしれません。

でもそんなにたくさんのことはできないので、教えることは1つにしておくのが無難だと思います。そして、頻度も多くの方は多すぎると思ってます。例えば相手が毎日2,3時間撞いている人で、自分が2日に1回は一緒にいるなら1週間に1つ程度。

これよりも頻度が低い相手ならば、それに応じて2週間に1つか1か月に1つ程度だけ教えるべきでしょう。多くのレジャープレイヤーに対しては多くて月1個程度の指摘にするというのが妥当だと思います。

やはり、教え魔としては相手にきっちりと教えることが大事ですから、あまり早急にあれこれしてはいけません。

一方で、教えたことのフォローも大事ですよね。以前指摘した点が修正されていなかったら、1か月後くらいに、「あの件どうでした?」くらいの確認をして(ここで「あー、治ってないじゃん!」という人は教え魔向いてない)、もし改善していたら自分の思うほどでなかったとしても、「こことここが修正されていますね」と相手にメッセージを伝えることが大事です。

次に2つ目ですが、多くの教え魔の方は褒めなさすぎです。プロの教え魔から見ると、欠点の指摘が多すぎます。

スポーツ指導の本などを見ると出てきますが、悪い点の指摘のみをする指導と、よい点の指摘のみをする指導では、選手のスキルは後者の方が伸びるという研究があります。

もちろん、欠点は指摘されないとわからないかもしれません。でも、それよりも良い点を褒められた場合のモチベーションの向上の方が影響が大きいようです。せめて、もし欠点を指摘したい場合は、ほめなくともよいので良い点を認めるということをできる限りしてくださいね。

この話は3つめのネタに続きます。