カテゴリー
システム・球の動き

2つのスロウ

スロウの動きというのがあります。スロウにはいろいろありますが、ここでは衝突の際に、的球のラインが厚めに変わることと定義します。

以下の図の白い線でいくはずの的球が赤い線でいくというやつですよね。

ショットスピードが速くなればこのスロウが少なくなり、ショットスピードが遅くなればこのスロウが増えます。

 

ここで、たまにスロウの実験をする際に的球を2つくっつけて行う場合があります。手球の厚みによる変化をコントロールするためだと思います。

でも、このようにするとスロウの挙動が変わるはずですよね?直感的には同じショットスピードとしてスロウが増える印象があります(実際はどうでしょう!たぶんスロウが増えるんだと思いますが、今後の課題ということで)

たまにスロウの影響はこんなにあるよ!、みたいな説明で2つの球をくっつけて実験をしているのを見かけます。たぶん、的球は一個でテストしないといけないんじゃないかなー、と思ってます。

カテゴリー
システム・球の動き

手球と的球の衝突(スーパスロー)

というわけで、名古屋のfat cat billiardsさんのご協力の元、的球と手球の衝突を撮影して参りました。

この動画以外にも撮影していていまんとこ、手球と的球の衝突時間は(速度にもよるけど)およそ、1/10000秒程度と推測しています(今後もっと小さくなるかもしれません!もっと良い機材があれば!)

というわけで、スロウを可視化しています。手球の速度はバンキング前後くらいでしょうか。結構遅めです。

なお、手球や的球の衝突位置は画像から目視しているので、精度はそこまで高くありません(なんなら , と .でコマ送りでチェックしてください。白い円が打ってあるからわかりづらいかな?)

なお、この時のデータを表にしてます。推測値は、実測のスロウ量を、

α×sin(厚み) と比例すると想定した場合
α×sin(厚み)/手球の速度 と比例すると想定した場合
α×sin(厚み)/sqrt(手球の速度) と比例すると想定した場合

※sqrtは平方根

にそれぞれ、推定値と実測値の差を出して、その標準偏差をとったものです(と思ったら図には標準偏差入れ忘れた。左から2.47, 2.49, 2.47)。実際には、試行回数が少ないですし、微小なスキッドや、画像から判断していることによる測定誤差なども入っているので、もっとデータを出して分析しないといけないんですが、他にもやりたいことがたくさんある割にかなりの労力がかかるのでここまでです。まぁ、スロウ具合をお楽しみください。

ちなみにこういった検証や議論に興味のある方(実際の分析やデータ集計などを手伝ってくださったりする方)は、以前書いた、サロン的なものにご参加いただけると幸いです。ただ、見るだけの方はしばらくしたらkickさせていただきます_o_

カテゴリー
雑談

逆ヒネリ、順ヒネリ

 

先日のカットの話についてですが、カットをする時に順をヒネるといいというのをすごーく昔に師匠的な人に言われたことがあります。

順をヒネると少し厚めでもヒネリで薄めになるので、順をヒネった方が入れに対する受けがいい、と。

 

一方で順をヒネると、カーブの方向は入れに難しそうだし、トビの分だけ厚くなるってことがありそうです。

 

ところで、順ヒネリって入れると入れは本当に優しくなるんでしょうか?

参考資料としてはこんなとこでしょうか?(いつものように英語ですが)

 

うーん、Diagram 2なんかが分かりやすいですが、たしかに厚みによってスロウの量が一番変わるのが順ヒネリ(入れの観点でいえばoutside englishですね)です。

一方、ヒネリ無し(no english)は30度くらい(厚み1/2くらい)までは変わるからそこから挙動が突然変わる感じです。

逆ヒネリは、厚みに対して、スロウの量は比較的安定していますが、ヒネリ無しや順ヒネリと違う(逆だし!)ので、違和感があるのでしょうか?

 

ちなみによく逆ヒネリと順ヒネリで入れやすさが違うという違和感があるというのを聞くのですが、これがよく分かりません。

そしてハイテクシャフトを使うと、逆の球が入れやすい、と。

 

たしかにわたしも、7年くらいビリヤードのブランクがあったのですが、その直後からハイテクシャフトに移行して(以前はノーマルシャフトで主にランブロスを使用、もしくはオリビエのシャフトをつけたマクウォーターを使用)、その時に逆ひねりがしやすいと思った記憶があります。

しかし、今はノーマルシャフトを使っても、順ヒネリでも逆ヒネリでも違和感がなくなったのです。ということは、順ヒネリと逆ヒネリで入れやすさが違うという主観は、ただの思いこみ??

 

 

でも、今ハイテクシャフトを使っても、逆ヒネリでシュート力が落ちる球があるんですよねー。特に、ショットスピードがおそめのショット。

うーん。(たぶん、続く)

カテゴリー
雑談

ロングカットどこを撞きますか?改

前回書いたネタですが、やっぱり上方向の撞点が人気ですねー。

そして、コメントいただいた範囲では順をヒネる人がいない^^;;

ちなみに私が思っていたこの球については、

B級くらいの人は順下を撞きたくなる人が多い。

たぶんやや上(ナチュラルロールの撞点)が人気だろう。

上級者はヒネらないというと思う。

ショットスピードが大事(テーブルによって最適なショットスピードが異なる)

と思ってました。

 

まずショットスピードはある程度あげたいですよね。ショットスピードが遅くなると衝突によるスロウの影響を受けますが、このスロウは球のコンディションによって変わってくるので、やっかいだと思ってます。ワックスとか使ってないお店でもそれなりに遅いと最初と2,3時間撞いた後では入るか外れるかくらいの差がでると思ってます。

一方でショットスピードが早いと、テーブルによっては受けが悪くて難しい。この角度って、ショットスピードによってミスの許容が2倍以上は違うと思ってます。

ヒネリについてはなるべく入れたくないと思ってます。順を入れたくなる人がおおいと思いますが、ハイテク自体じゃない人は逆をわずかに入れるって人もいるかもしれないな、と思ってました。この逆は3つくらいの意味があると思ってます。

わたしは撞点は上下という点では真ん中を撞きたくなります。それはショットスピードをできるだけあげたいからということです。真ん中を撞けば、同じような腕の振りならば当然ショットスピードがあがります。

撞点を上下のどちらかを撞きたいというのは手球が回転した状態で的球に当てたいからです。

ともかく回転していれば、よりスロウの影響を受けにくいでしょう。

 

ってなんかスロウのことしか考えてないですね^^;; まぁ、そういう配置ってことでしょうか:->

 

カテゴリー
雑談

ロングのカット、どこを撞きますか?

先日、この配置を入れイチでコーナーカットをするとどこを撞くか?という話題になりました。もう手球のスクラッチもネクストも全部無視してください。

どうしましょう?

 

 

わたしはこの配置ならスクラッチを無視していいならわずかに下、もしくは真ん中を撞きたいところです。その場にいたわたしと同じくらいの腕の二人は順下(左下)を撞くと言ってました。実戦でスクラッチがあるかもというならば、やや上という選択肢かな、とも思います。

そもそもこれカットしないとかそういう話題はおいといて^^;;;

どの撞点がメジャーなんでしょうか?順(左)を入れる?入れない?

わたしは入れないと思ってますが..

 

カテゴリー
練習

普通の球が普通に入らない日々

ちょっと良い球が撞けるようになってきたかな、と思うとすぐにダメなことに気づいてしまいます。

上記配置で、撞点はやや上(ゆっくりついて、的球に当たるまでにちゃんとした前進回転になる感じで)、そして撞点はわずかに右か左。横の回転というよりも、手球のドットが斜めぎみに回るのが見える感じ。(赤いドットが10度くらいの回転軸で回ってる感じ)

これ、結構弱めの力加減で入れるだけの球ですよね…

全然入らない!!

^^;;

 

一人練習の中のことなので、大きくは影響ないですが、10球以上抜きました。かなり落ち込みました ><)

原因は、的球のスロウを忘れてたってことなんですが…

 

カテゴリー
雑談

カット

さて、14.1オープンでは、ショットの素晴らしさを知りました。そんな中で気になったのはゆっくり撞いた球のシュートの安定性。

カットをわたしが撞かないレベルのスピードで撞いても、私が見た全ショットできっちりど真ん中から入れてました。

そんなわけでこのショットの練習。2を左のコーナーに入れるだけです。邪魔な球は少し穴を小さくするために置いてあります。

ギリギリ落ちるか落ちないか、もしくはそれよりは少し強い力加減でやります。

そのまま入れるだけだと面白く無いので、スキマがボール1.5個分くらいになるように邪魔玉を調整して置いてあります。こういう時にもドーナツ(←ファイルのリング穴補強シール)超便利ですよねー。

これ、やってみると思ってたよりも簡単な気がしました。これまでこの配置を手球がワンクッションして0.5~1P走るっていう力加減は全く使っていなかったのですが、意外といけますね。

もちろん、衝突によるスロウが発生して厚く入るのでその分は見越して撞かなければなりません。といっても、3つくらいの力加減での見越しの量を覚えればなんとなくおっけーそうです。

あとは、これをいくつかのボールとテーブルで試せばいいだけですね^^;; 特にワックス手球は試しておいた方がいいかもしれませんよね。

 

カテゴリー
システム・球の動き

手球と的球が衝突するともってかれる件

鈴木さんちの球日記という人気ブログで「いきたいわん」というエントリのコメントに参入してしまったのでビデオをとってみました。

元ネタはこちらの記事。その1その2

ちなみにその2のタイトルに答えが書いてありますね^^;;

 

さて、スロウの言葉の定義はともかく、この件、動画をとってみました。

検証は自宅!^^;; ビリヤード台の上でなく、床にラシャを引いたという雑い環境ですが、ぼくのイメージとあうので、そのまま載せますねー。

そのうち、まじめに考えてもいい内容ですが、まぁいいっすね^^;; 誰かがこの持っていかれる量を書いてると思ってcalstateのサイトと、Jack Koehlerの本を見てみたけど、みつかりませんでした><)

Jack Kohlerはスロウやスキッドの様々な検証してるんですが、あの当時はお手軽ハイスピードカメラなかったですからねー ^^;;

 

カテゴリー
システム・球の動き

スロウに関する資料が…

スロウに関してどこかで読んだ記憶があるんですがどこで読んだか思い出せません。

接触面にチョークや汗やワックスや水などいろいろつけてスロウの角度を測るってヤツ。

 

先日、ワックスでつるつるの球を使って時に、見事にスロウの分だけ薄抜けしてた気がします。たぶんワックスかかってなかったら入ったはず!、と思ったんですが、本当にそうなのか気のせいなのかの裏が取れませんでした。

 

資料が見たい…

 

ちなみに的球がセンターあたりで少し薄め(例えば厚み1/3くらい)の球をサイドポケットに入れるけど、手球はバンキングくらいの力加減、みたいな球の場合に、手球へワックスかかってるかいないかで大きな差が出る気がしてます。気のせいかな..どうかな…

 

どうですか??