そういえば、長らく勘違いしていたことの一つにブレイクのイメージがあります。
いわゆる体重を乗せたブレイク、というのでしょうか?体重移動を伴うブレイクをする時は、はじめは身体の移動+肘の移動+手首の移動(+少しのスナップ)の足し算だと思っていました。なので、身体が前に行く速度+肘が前に行く速度+手首が前に行く速度が大事。
そのためには体重移動、肘の落とし、肘のたたみ、の3つをタイミングよく合わせることが大事だと思っていました。
ということは、ブレイクにおいては体重移動は前方向ですよね?
といっても、このころはプロの動画もあまりありませんし、デジカメの動画撮影もイマイチだったので、これが本当かどうかなんていうのは頭の中だけでのことでした。
それからしばらくして、歴も5年くらいになると、いやいや体重移動は「前」でなく、「前に行って上だ」と思ってました。
車が壁にぶつかった時に、壁の反作用を車は受けますよね?(通常それで壊れるけど) その反作用のイメージがボールへのエネルギーになりそう、と。物理的にはどうしてこうなるのかまったく分かりませんでしたが、とりあえず身体の前(わたしは右利きなので、左膝の前)に壁をイメージして、そこに身体をぶつけて、そこから身体を上に逃がすイメージだと、ブレイクがよくなるなー、と思ってました。
これ、どういう理屈なんだろう?、とずっと思ってました。身体を壁にドンと当てて、そのドンの力をうまく球に伝えてあげる感じですね。
と思っていたのですが、最近Kinoveaで撮った人の動画とかをしっかりコマ送りしたり、それを元に自分のブレイクを見直したりしてたところ、新事実発見。
いや、知ってる人には当たり前な気がしますけど。
この壁ドンって、壁に当たる反作用とかなんとかなんてなんも関係ないんじゃないでしょうか。
単に、懐を広くすることで、使用する間接を下(肘関節)から、上(肩関節)に変えることができるということだけですよね。
ここで、上腕よりも腕全体のほうが質量が重い云々なんていうのも全く関係なく(稲妻レッグラリアート理論は無視)、単に同じに近い角速度が出れば、肩関節で振ったほうがキューの速度が速くなるというだけのこと。
(上の赤いラインが、肘の移動距離、上体が高い方が肘を動かす余地がある)
どう考えても、これだー。
じゃあ、最初から上体をめっちゃ高くしてブレイクしてもいいのでは?、と思いますが、そうだと思います!
でも、タイミングのとりやすさとかあるのかなー、とは思ってますけど。じゃあ、本当にわずかに前方向へ体重移動しているってのはありそうかな。誤差かな。
まぁ、肘の移動の余地を残すことがすごく大事ってことだけは間違いないなー。
「壁ドン」への2件の返信
壁ドンについては、反作用というより慣性のイメージを私は持っていますね。
体全体が前に移動した、そして突然体が急停止した(壁ドン)。しかし、プランプランにリラックスさせた肩から先の部分は、急には止まれない!
(ここから先は無意識ですが)ダメだ!もう行っちゃえ~!さあ、肩から先端に向かって順番に関節を開放していくぞー。という感じでしょうか。
懐を深く取るのは、キュースピードを上げる点においては良いことだと思います。立てキュー気味のロングドローも同じですよね。窮屈な姿勢からキューのキレをあげたい時は、(余計に窮屈な姿勢になりがちですが)懐を深く取るとよいと思います。撞点コントロールは要練習ですけどね。。。
nowheremanさん:
おはようございます!これ、イメージなんで人それぞれですけど、いろんな人のイメージを聞けると、イメージがない人には役立ちそうですよね。実際にはイメージしていることと、それによってやっていることと、それをやることでどうしてよくなるか、の3点セットがそれぞれバラバラってのがスポーツの面白いところですよね^^;;
立てキューのロングドローで懐を深くというのは考えたことなかったので、試してみます!!(ちなみにレールから球半分とかでは、わたしはサイドストロークで撞いていて、それ以外の場合は…意識したことありません^^;;どう撞いているのかな^^;;;;)