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システム・球の動き

薄かったり、遠かったりするとなんで難しいのか?2

前回の記事では、薄い球や遠い球がどうして難しいのか?を書きました。ざっくりでは、どうしてだけでなく、どれだけ難しいのか?も書きました(グラフにするとわかりやすいから、また書こう)

今回は前回書かなかったことをいくつか補足しておきましょう。

まず、前回の図をしっかり見ていただいた上で、厚い球、薄い球、遠い球のシュート可能レンジについて見てみましょう。今回は的球なしです。

ちなみに遠い球とそうでない球は、最終的なシュート可能なイメージボール(の中心の)範囲は同じですが、距離が遠いから難易度が異なります。

下図の赤い太線がシュート可能なレンジですね。これ、相似な三角形なので、距離に比例して難易度が上がることが分かると思います。


他の影響も少しだけ見ていきましょう。まず、横を撞いた時にはキューのズレが出ます。これは通常はプレイヤーが「見越して」撞くと思います。ですが、実際に思っていたのと違う「ズレ」になることがあります。思っていた撞き方と違う、思っていた撞点と違う、そもそも思ってたズレが違うといったことですよね。

これによってズレが生じた場合は下の図のようになります。この青線は、思っていたのと違うズレです。ズレはショットした瞬間に角度が変わる現象って感じですよね。この例では、薄くて近い球だけがずれていますが、実際には、ズレ以外にも様々な要因があって、それが「厚みの許容に」収まっているかといった感じでしょうか。

あと、手球の横を撞くとカーブしますよね。カーブの仕方は上を撞いた時と下を撞いた時、またキューレベルやどのくらい横を撞くかで異なります。そしてカーブは、横を撞いた「ズレ」と違って、徐々にさらに横にずれていくという軌道になります。ちょっと大げさにいえばこんな感じ。つまり、ズレによる影響はそれほど距離によらないのですが、カーブによる影響は距離によって大きくなるということがわかりますよね。

次に、ラシャでのヨレとか、チョークのゴミなどに乗ってラインが変わることがあります。先日のジョン・シュミットのチャレンジでは最後にすごいヨレ(?)を見せましたが(最後に参考の動画貼っておきます。これについて語ると長くなりそうですが)、こういった影響です。ちなみに初期のサイクロップのボールなんかであったボールの重心によるヨレとかは置いときます。あと、テーブルが結構傾いていて、どんどんと横にずれていくってのもあると思いますが、それもここの対象外です。ここでは、ブレイクでよく使う場所やセンタースポットなどの凹みや、チョークのかけらでチョコンとボールが横にそれるってイメージです。どのくらい横にずれるかは場合によります。

この影響は当然的球から遠いところで発生した方が影響が大きくなります。また、手球が的球に当たるまでの距離が遠ければ遠いほど、発生する確率が上がります。まぁ、レアですけどね。(もちろん、ショットスピードが早ければこういった影響は小さくなりますし、少し手球がハネていると影響をうけなかったりもするでしょうが)


そして、今回の最後の影響としては手球と的球のスロウの影響です。いや、実際にはスロウは見越して撞いているので、スロウの影響の読み違いといった方が妥当かもしれません。どっちかな…まぁ、スロウの影響によって、ポケット可能範囲がどちらかにずれます。ほとんどの場合は本来よりも少し薄めに当てないとポケットインできなくなります。このスロウの影響は実際には手球が的球に当たる時のヒネリの量によるだろ、とか、スロウによってポケットイン可能な範囲は少し変わる、とかいう話もありますが、ここではそこまで書いていません。(単純化して図示するのが目的ですから!)


もちろん、これ以外にも距離や厚みがポケット成功率に与える影響があります。ここでまだ触れてないものに主に手球の回転とジャンプがあります。それは次のネタのはず。

 

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