そういえば先日、TED(テッド)のダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman)の「記憶と経験の謎」を見ていました。
ちなみに右下あたりの「・・・」を押すと字幕ありが選べます。
ダニエル・カーネマンといえば、エイモス・トヴァスキー(Amos Tversky)と共に「行動経済学の祖」として知られており、ノーベル経済学賞受賞者でもあります。
(ノーベル経済学賞は、物理、化学、生物・生理にくらべて、だいぶ格落ちなイメージありますが)
カーネマンはその著書「ファスト&スロー」でも知られており、そこではシステム1,システム2の概念が述べられています。これは人間の中の、直感的で素早いシステムと、よく考えると分かる意識的なシステムの2つを述べています。
一方、この動画では、実際の経験している自分と、その記憶との違いについて述べています。
実際にどうであるか、よりも「どう記憶しているか」が解釈を生み出していると言えますもんね。
この解釈と実際の差分について、ビリヤードでしばしば思うことがあるんです。
一番あるのが、インパクトのあたり、他にはバットやシャフトの性能について。
球とキューの接触時間は1/1000秒くらいのはずなんですが、この間にキューが大きく動いたりしなさそうだとは思います。このあたりは、実際のショットとの因果関係はあっても、前後関係を間違えていそうな気がします。つまり、何かストロークのニュアンスがあって、ショットが成立して、キューの挙動がある、というのを、何かストロークのニュアンスがあって、キューの挙動があって、ショットが成立する、と思ってしまう気がしています。
まぁ、原因がストロークのニュアンスだとするならば、そういう解釈でもいいとは思いますが。
と言いつつ、あまりストロークのニュアンスをわたしは信じてませんが…いや、実際にはショットのイメージでストローク自体が変わるの間違いないとは思っていますから、信じていないというわけではないですかね。
また、それほど上級者でもないし、キューにあまり興味がない人が、何球か試し撞きをさせてもらって、「このキューはバットが硬いですねー」とか。いや、あるかもしれないけど、どうかな..
これも、その人の解釈と実際の差みたいなものでしょうか。
あ、あれ、ここからどこに行くんだっけな、この話、
「記憶と経験」への2件の返信
大雑把に感覚(脳のお仕事?)と、現実(物理現象)と、
どちらを拠り所にしたものかと、未だに思ってます(汗)
感覚だけでも球は撞けますが、これだけでは遠回りになりがちかな、と。
ラガマタさん:
ぼくは撞くなら感覚だけでいいと思ってますが、どうなんでしょうかねー。物理的な推測からどういう感覚を持つべきかというのは役立ちそうな気もしますが….やっぱりよくわかりません。このカーネマンのネタはもうちょっと考えてひっぱります^^;;;