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システム・球の動き

厚い球、どう見るか?

先日書いた、厚い球、行けるか我慢かの続きです。

この記事を読めば、つまり以下の配置の場合にどういう厚みで力加減なのかわかるってことですよね?

 

とても厚いのだけど、ドンと横に少しだけ転がしたい球。ありがちですよね?ちなみに青いラインのように押しでワンクッションするならば、以前書いた90度ルールとダシ その2の記事を読めば狙いが分かります。まぁ、押しもいいけど、横に弾きたいことありますよね?

この時は、的球から1ポイント先(もしくは2ポイント先)で、どまっすぐよりも2cm左の点に向けて的球を転がすようにする、みたいに私は狙っています。力加減は固定(2種類くらい使い分ける)

こうしておけば、2つくらいの力加減で、横にどれだけの比率で転がるかを覚えておけば、穴フリの範囲が分かりますよね?まぁ、実際には力加減は2種類といっても、よりちょっと強め、とか、よりちょっと弱め、とかもしますけど。

あとこういう球。7番に厚くなっちゃった球で、8番はストップさえすればいいので、レールから球1つ(か2つ)浮かしたい時。

普通に撞けば十分なのに、バチコーンと撞いて外したり、逆に普通についてレールにくっついたり、なんてことがあったりしませんか?

 

こういう球もフリが分かってれば大丈夫ですよね?

上図で黄緑の線がポケットライン(わたしの用語ポケットの中心(穴振らない時)と的球を結ぶライン、イメージボールの中心も通る)、青色がシュートライン(イメージボールの中心と手球の中心を通るライン)です。2つの直線はイメージボールの中心で交わります。ということは、左の短クッションから見ると約5ポイント。

そして左の短クッションで見ると2つの直線の間はボール1つくらい。つまり、この球のフリは1ポイントあたり球0.2個くらいのフリってことですね。

だとすると、球2個横にずらすためには、普通のやや強めくらいの力加減でちょうどいいってことが分かります(わたしの基準の力加減で)

ちなみに上図の場合はノークッションの出しですが、ワンクッションさせる場合は、クッションの反射係数を0.5と想定して考えるので、1クッションして球2個転がすのは球4個転がすという力加減になります。なので、上図で、この厚みでワンクッションさせる場合は結構ハードに撞かないといけないので、わたしならそれを選択せず押すか引くかして、次が土手撞きのつもりでいきます。

ということは、この7から8への出しで、8を上のコーナーに行くか、下のコーナーに行くかも同様ですね。

まぁ、なんとなく、紫のラインは大変そうだな、って気がしますけど。

 

これも、ポケットライン(図の白)と、シュートライン(図の黄緑)を引いてみます。左の短クッションを基準で考えて、5ポイントの距離あってフリが、球4個分くらいでしょうか?ということは1ポイントで球0.8個のフリ。やや弱めで撞くと、ちょうど0.5ポイントくらい横にいく感じでしょうか?ということは青ラインくらい。そこまで走らないかな?、みたいな感じでしょうか?しっかりつけば3ポイントくらい走るので紫ラインも可能ですが、的球がレールに近くてカタカタの可能性が増えるので私なら青ラインですね。

こんな感じで、厚さの基準を作っておくと、球を見た時に、自分なりにこれは、こっちサイド、これはあっちサイドってのが分かります。まぁ、実際には下の配置図みたいなのは、こんなこといちいち考えていなくてぱっと見てやってますが、基準となる考え方はこんな感じってことです。

(このブログはもともとB下くらいの人向けのブログなんで、そういった人向けに書いてます。特に「システム・球の動き」はラインがいまいち分かってない人向けに書いてる記事となってます)

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厚い球、行けるか我慢か

わたしなりの考え方を書いてみます。

ちなみに元々はbilliard-labでお馴染みのbilliard-kkさんがツイッターで書いてた、この配置の話題。これ、どうやってるんでしょう?、と。

この球を、

ちなみにこの配置、実際に計測するとフリはおよそ約5度です。あれ?思ったよりありますか?なお、sin(5度)=0.087 cos(5度)=0.996ですね。

つまり、ここから計算すると、1ポイント離れた時に3cm横にずれたフリってことですね。えっと、この1ポイント離れた時のフリってのは、わたしがよく厚い球の厚みを見る時の見方ですが、ポケットの中心とイメージボールを結んで(わたしの用語でいうポケットライン)、イメージボールから1ポイント(球6個分)離れた時に、手球とイメージボール(私の用語でいうシュートライン)が、ポケットラインからどれだけ離れているかっていうものです。こんな感じ。


ちなみに、シュートラインを基準で見ようがポケットラインが基準で見ようが、実際には1ポイントに対してフリが十分に小さいならば(そうでなくても?)同じような割合になるので気にしてません!

力加減が1の時に、1ポイント離れて2cm横にずれたフリ時に、手球が横に10cm動くならば、1ポイント離れて4cmのフリならば同じ力加減で20cm横に、1ポイント離れて1cm横にずれるフリならば同じ力加減で横に5cm動きますよね?

同様に力加減を倍にすれば横に倍動くので、例えば1ポイント離れて3cm横にずれたフリの時に力加減2で撞いたら、横に30cm動く訳ですよね?

ということは、これを踏まえると2つのことが分かりそうです。

例えば1ポイント離れて2cm横にずれた球で、2,3種類の力加減で撞いておけば、微妙に厚い球の時に、しっかり出せるかどうかがわかるってことです。

私の場合は、入れの精度に不安がない程度のややハードショットの場合は、およそフリの20-30倍(テーブルによるけど)の距離横に移動します。ということは1ポイント離れた時に3cmのフリだったら、60-90cmくらい動くってことですね。ちょうど今回の球くらいでしょうか。

ちなみに、今回ボーニングの球だったら、わたしの入れが怖くないハードショットの限界か、それを少し超えるくらいって感じでしょうか?

また、逆にいえば、横に動かせる量から厚みを考えることもできます。わたしの場合は、弱く撞いた時には1ポイントのフリの3倍くらいの量(例えば1ポイント離れて1cmのフリならば手球が横に3cmは行ってしまう)と覚えているので、例えば以下のような配置の場合の厚みと力加減をコントロールできます。横にボール1個(5.71cm)動かしたいならば、1ポイント離れたところで1.5cmくらいズレたところを目指していけばいいってことですよね。

ちなみに、上の説明はあくまでも、まっすぐバツンと撞いた時の考え方なので、実際にはもうちょっとキューをたてぎみにした(わたしはしない)、ショットスピードを抑えて的球にヒネリのスロウでラインをかえるような撞き方もあります…が、わたしはそういうテクニカルなのは苦手なので、普通に厚みと力加減で行くことが多いです。

お近くの上級者に聞くと、もっといろんなことを聞けると思いますが、基本的なこととしては上のようなことかなー、と思ってます。