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ブレイク・9/10ボール

2019ダイアモンド ラスベガスオープンのブレイクスタッツ

先日行われた2019ダイアモンド ラスベガスオープンのブレイクスタッツがAzbilliardに載っていました。
元記事のリンクはこちら(英語)

今回のビデオはまだ見ていませんが、今回の大きなポイントとしては、

ラシャは Predator XK2 cloth

ボールはPredator Arcos II ball

ということでしょう。ボールは出すと思ってましたが、ラシャも出すんですね!!たしかに、ラシャは、比較的開発が用意なものなので、(実際には中国のどこかに作らせて、品質チェックだけすればいいと思う)プレデターのブランド名がついているのは大きいですよね。

プレデター自体がいろんな試合を開催しますし、そういったところではこのラシャが使われることになりますし。ボールはすでにページありますね。youtubeで宣伝動画もだしてますし。ラシャはまだのようですが。

さて、この試合のブレイクのルールは、トライアングル使用、セルフラック、1オンフット、交互ブレイク、ブレイクボックスなし、スリーポイントあり、といったところ。

ちなみに今回のブレイクスタッツはテレビテーブルでのものです。基本的には有名選手ばかりなので、ブレイク強いプレイヤーだらけですが、1試合だけ、女子プレイヤー(Kristina Tkach)の試合が入っています(この試合は惜しかった)

結果としては、ブレイクイン(そしてファールじゃない)は全体の71%(129/170)、ノーイン率が10%、イリーガルが5%でした。ブレイクインは勝者が74%、敗者が71%ということでした。

やはりトライアングル使用だとそこそこノーイン率高いですね。

ちなみにブレイクランアウト率(マスワリ、というと途中の9番コンビを含みませんが、ほぼマスワリ率と思っていい)は、36%。勝者は45%,敗者は28%。ということは、およそ成功したブレイクの半分はマスワリってことですね。まぁ、ナインボールの1オンフットなので、配置も難しくなりにくいですし、マスワリ率は高くなりそうですよね。

とりあえず今日はこんなとこで。

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マスワリ率警察

マスワリについて言うと「A級は2割くらいはマスワリしないといけない」とか「**さんは5先で、2回はマスワリ出る」とかいうことを聞かされます。

そういうことを言うとマスワリ率警察がやってきて、取り締まられます:->まぁ、だいたいが印象と実際の差でしょうか。特に下級者が(上手いと思ってる)上級者に対してかかっているバイアスから起こると思ってます。

というわけでいつものDr.Daveのページにマスワリ率やブレイクイン率が載ってますよね。これは、試合の結果なので、テーブルコンディションがそれほどつかめていないというものになりますので、ここのプレイヤー達がそのテーブルで1日ついていればもっとすごい数字にはなるでしょうが。

https://billiards.colostate.edu/threads/break_stats.html

一番上は8ボールですが、その下の9-ballと10-ballのところ。ちなみに、これ見ると9ボールの大きな大会で、テンプレート(ラックシート)使用の1オンフットってあんまりないですね。

9/TR/R/1/A/N

とあるのは、
9フィートのテーブル
トライアングル使用(TRがトライアングル、ラックシートの時はTE)
レフリーラック(Rがレフリーラック、Bがセルフラック、Oが相手ラック)
1オンフット(1が1オンフット、9が9オンフット)
ブレイクボックスなし(Aがブレイクボックスなし、Bがブレイクボックス使用)
3ポイントなし(Nがスリーポイントなし、3がスリーポイント)

です。

made ball on break (w/o foul)は、ファールなしでブレイクで入った率なので、いわゆるブレイクイン率ですね。break and runはいわゆるマスワリ率です。ただ、日本では途中のコンビはマスワリに含めませんが、海外ではブレイクからそのまま取りきったのは、break and runとなりますので、厳密にはマスワリ率とは少し違うでしょうか。

これを見てると、9ボールのマスワリ率はラックシート使用の1オンフットの9ボールでおよそマスワリ率が30%オーバー、1オンフットでトライアングル使用か9オンフットのラックシート使用でおよそ20-30%、といったところでしょうか。

9ボールよりも8ボールの方がマスワリ率が低い印象がありましたが、最近は9ボールの方がブレイクの条件が厳しいのか8ボールのマスワリ率がすごいことになってますね。ただ、World Pool Seriesはシビアな条件(ブレイクボックスアリの、グループボールの選択がブレイクインしたボール固定)というのもあって、マスワリ率低いですが。

実際には、これは「試合」でのマスワリ率なので、こういった試合で上の方にいく人たちが、何度も撞いているテーブルでやったら6、7割マスワリという日もあるとは思いますが…

あ、あれ?どこにこの話は向かってたんだろう?

話は変わって、この表を見てると今年のモスコニカップはマスワリ率(厳密にはbreak and run率)が38%とかなり高いですね。モスコニカップは、異様な雰囲気(盛り上がり)で行うのと、チーム戦やダブルスがあるし5先のショートマッチなので、テーブルにも慣れにくいと思っていましたが、意外でした。

まぁ、テーブルは新ラシャで、受けも悪くないRassonのテーブルでしたし、ポケットサイズも標準的(つまり、プロの試合から見るとかなり甘い)だったというのはありますが。逆にこういったショートマッチでこれくらいマスワリ率が高い方が盛り上がるのかもしれませんね。

 

それでは、皆さん、良いお年を!