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フォーム・ストローク

引き方の比較

いつものようにfat catさんのご協力で引き球の引き方の違いを動画にしてみました。いつものように8819fpsで撮影。

自分で3種類の撞き方で引きをして、そのキューの挙動とかどうなるかなー、というのです。

主観的には3つの違う撞き方してます。あ、普通のいつものヤツ、ってのがないのが難点でした(今気づいた)

キュー先を下にひっかくように撞く、キューの終点となるラシャにキュー先を向ける(≒そのまままっすぐキューを出す)、少しだけレスト高めで引く、の3種類です。ただ、撞いているのが、ストロークに定評のない(うまいと褒められることがない)、また、ニュアンス感のない私なので、あんまり参考にならない気がしますが。

それぞれ3回づつ撞いてましたが、まぁだいたいどれも同じだったので、1回目ので動画を作ってます。

※動画にはスピン効率に126deg/Rとありましたが、126deg/2Rのように2Rの間違いです。Rは直径でなく半径ですね^^;; つまり、ボール1個進む間に126°バックスピンの回転がかかってるということです。なお使用しているキューはP3+Vantageシャフト+斬ハイブリッドマックス(今のバージョン)です。

これを見るとスピン効率はどれも一緒だなー、って感じですね。今回の動画は手球の跳ねには着目していないので、手球の挙動は異なるでしょうが、それ以外のスピン効率とかは同じように思えます。(あと、思ってたよりちゃんと思った撞点つけてて安心した)

あと、昔から思っていたことですが、スピン効率はほぼ手球のスピードの約1/3ですね。

360°ならば、手球が1個進む間に1個戻る分のバックスピンですが、120°なら、手球が3個進む間に1個戻る分のバックスピンということです。

これまでの球の挙動で書いていた仮説はやはり正しかったようです(まぁ、押し引きでちゃんと撞けた時に想像と違うラインになることはあまりないので、正しいとは思ってましたがミクロレベルでも確認できたってかんじでしょうか)。

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雑談

ハードにドロー

強めにドローショットを撞くと撞点が上がってしまいます。

これ、みんなそうかと思って「そういうもんだなー」と放置してましたが、技術的な(ストローク上の?フォーム上の?)問題をみつけました。要は右肘をあまり動かさないので、右手(グリップ)が振り子のように下に落ちていく時に、当然キュー先が上がっているということです。

これによって、ストロークの際にインパクトに向けて、少しキューが上がりながらつくような感じになっています。いわゆるキューがまっすぐ(ラジアルに?円柱の高さ方向に?)出ていないということでしょうか。

ってな感じで思ってましたが、実際には素振りと撞いてるときが違うようでした。

これが素振りの時のあとの前ダメ(実際のストロークの前)に構えている場所。

そして、実際に撞くのはこの撞点。


なお、わたしの場合は基本的にこうやって構えたところを撞いているため、ショットスピードが遅ければ最初の構えと、実際に撞くところはほぼ同じになります。

ちなみに、もう一回やってみたところも同じ撞点撞いてました。

限界撞点の半分くらいのとこでしょうか。全然キレない人ですねー。

 

ちなみに先日もアナウンスいたしましたが、Revoのお持ちの方は、よろしければ下のアンケートにお答えいただけると大変助かります。

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フォーム・ストローク

まっすぐじゃないキュー出しでの引き

さて、「食いつくタップはスピンだけ増す?」というシリーズで記事を書きましたが、それらは全て前フリです。で、ようやく長い前フリ終わって、書きたかったことは、これです。

引きのキレの違い、スーパースローの記事で、女性の方がめっちゃキレてた(ショットスピードは低いけど、スピン/ショットスピードの効率が良かった)件について考えてました。

この記事の動画を見ていただくとわかるのですが、女性の方だけがキューの軌道がこんな感じです。

他の方はみんな上のようなキューの挙動をしているのですが、女性の方だけは少し大げさに書くと下のような挙動をしています。

キュー先が逃げる(早く動く)ことで、ズレ(トビ)が減るというのは有名ですよね?そして、早くズレるためには、先端が軽いことが大事ということも最近はよく知られていると思います。

そして、手球に対して、図の下のようなキューの当て方をすれば当然キューは早く逃げることが予想されます。これが、もしかすると、ショットスピードに比べて回転に寄与してるのは十分にありそうだな、とスローのタップ接触と、回転効率について見ながら考えていました。結局スピンというのは、手球を前に動かさないで以下に、下(もしくは上)方向に手球を擦る(とでもいえばいいでしょうか?)勝負ですからね。

もちろん、適切なパワーも出しにくいでしょうから、もしかすると、よりスピンがかけられるが、それと同時にパワーが無くなる(手球の進行方向への力が伝わりにくい)だろうなとは推測されます。

いや、そもそもこういう撞き方をするとスピンが効率よくかけられそうというのも、直感にすぎません。でも、ありえるなー、と思ってました。
(これ、実はkouさんのコメントを返す時に考えていたのですが、ようやくここまで記事が展開してきました)

ただ、万一こういう撞き方がいいと分かっても私にはこういう挙動でキューを出すのは難しそうだな、と思います。いろんな撞き方をしても、結局インパクト前の挙動は図の上のような撞き方になってしまいます。

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システム・球の動き

食いつくタップはスピンだけ増す??その3

このシリーズ(実は前フリ)で、言いたかったただ一つのことはこれです。ただ、あくまでわたしの考えであって、「正解」かどうかは分かりません、ここ大事。

引き球とタップの関係(キュー切れとタップの関係)をこうイメージしている方はたぶん違うよ、と。


こういう感じじゃないでしょうか?


つまり、インパクトはこういう矢印じゃなくて、


こうですよ、と。

もちろんこれは実際のインパクトであって、引くために必要なインパクトのイメージやストロークのイメージとは違います。勝手にキューが逃げるんだから、ストロークでこんなに下にこじるように撞いたらやりすぎるか、不安定になるか、その両方の可能性がありそうです!(諸説あり)

タップの弾力やゴム的なものやバネ的なイメージを持つ時に1つのような進行方向に直線をイメージすると、ちょっと違う話になるんじゃないかなー、ということです。

たぶん!

ちなみに、件名の問題に対するわたしの推測としては、「上の図のようにタップが直線的に前に進むイメージのもとで、『弾力があるからスピンだけ増える』というのは無しでしょ!!!、ただし下図のようにタップが球と接触しながら引きならば下方向に抜けていく途中に、弾力のおかげでグリップが増して、スピンが増やせるというのは有ると思います!」といったところです。

まぁ、その2を見て自分で考えていただくのがいいかな、とも思うけど。

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システム・球の動き

食いつくタップはスピンだけ増す??その2

というわけで、前回の続きです。実は前回の書き込みにはありえない想定があったので、そのあたりを突っ込まれると辛いなーと思ってました。

それは、キュー先が横にズレないとするなら、実際に、インパクトの際にあの回転にはならないだろうというものです。キューの衝突は手球の中心に向かう力にしかならないのではないか?(もしくは、そこでの摩擦で耐えられたものだけが、回転に行くでしょ?、といったところでしょうか) まぁ、前回の記事はいろいろと単純化して、まず衝突とスピンをイメージしてもらう前フリでしたからね。実は今回の記事も前フリですけど!

で、今回の記事は最近スロー撮影をしまくっていたので、実際に回転がかかるとはどういうことかを見てみましょう。これを見れば、およそ回転がかかる仕組みが分かると思います。

まず、あんまり回転かからなかった例。

一応、”見た感じで”インパクトの始まるっぽいところと終わりっぽいところに黄緑で点をつけました。(あとで考えると点の位置が微妙かな、まぁ次なんかあった時に考えよう)あくまで参考ですよ!!頑張ったけど、たぶんちょっとズレてる!

そして、今度はそこそこ回転してる場合。

これ見れば分かると思いますが、要は引きがたくさんかかっている場合は、より、接触してるところから、下方向でキューが離れているというのが分かると思います。まぁ、当たり前といえば当たり前ですよね。ある一定距離前(上写真でいう左)に行く間に下に行く量が手球の逆回転効率とみなせそうです。ちなみに写真にBackspin: 17deg/(1/4R)とありますが、これは手球が半径の1/4だけ進む間に17度逆回転していることを示しています。

ではもっと引けた場合は?これはかなり上級者の引きです。

ここでポイントなのは、キューが前に進んでもあんまり嬉しくないことと、単にタップと手球が設置しているだけではあまり意味がないことです。よりこの離れたポイントが下にある(開始点から終了点の方向が下を向く)ということが大事なのが分かると思います。

先日、書いてた、キュースピードはないけどめっちゃ回転効率がいい女子プレイヤーのポイントはこんな感じ。