先日の世界選手権はアルビン・オーシャン(Albin Ouschan)の優勝で幕を閉じましたねー。本人も言ってるようにもう「ジャスミンの弟」じゃないですよねー。
一昨年はフェイエンに負けて準優勝でしたが、その後チャイナオープンで優勝。そして、今年満を持してといった感じでしょうか。ちなみに現在25歳、イグナシオやヨハン・チョウ、ラズラン・チナホフよりも2つ年上ですね。
肘はほどよく落としてますね。もうちょっとスヌーカーっぽいイメージありました
が、見直したらそうではなかったです。スタンスはポケットの選手っぽいですね。顔はめちゃ低め。
テイクバックはあまり肘を落とさないタイプですね。
フォワードスイングも肘が動かないタイプ。
インパクトの瞬間も肘がほとんど動いてませんね。
その後は肘が自然に落ちていきます。
こう見なおしてみるとフォロースルーが長めですね。ちなみに顔が全然ぶれない、というかショットの間に身体がぶれないなー、というのが私のアルビンを見た感想です。
世界選手権でも、抜群に顔と身体が動かないプレイヤーだったと思います。
ちなみに、よくみると肘とキューラインは完璧にまっすぐではなく、少し肘がオフセットしてますよね。だから正面から見ると肘が少しキュープレーンとずれてます。
まぁ、肘はほとんど使わないストロークだからいいんでしょうか。
で、ここがわたしにとって肝心ですが、撞いた後にキュー先がしっかり留まるストロークです。わたしの言葉でいうと、キューが終点に綺麗に収まるストローク。
ビデオ見ていると自分も球が入りそうになります。
世界選手権を見ていると、まずショットの安定感が半端なかったですね。普通のショットを一番正確に行っていたように思います。
ジェイソン・ショウとかボーニングとか、フィリピンの選手なんかはチャチャチャっと球をいれるんですが、そういうことをしないタイプですよね。
アップルトンやスーケーと同じで全部の球にマジックポイント篭ってる感じです。日本の選手では土方Pと同じ感じでしょうか。
プレーはセーフティやジャンプはまだまだ世界トップではないという印象がありましたが、それでも十分な精度がありました。そして、プレーについてはポジショニングが結構合ってたと思います。的球がレール際でロングの球を少し引くとかいういやらしい球もしっかり中心から球入れてました。
また、ブレイクはパワーの面では世界トップレベルからは一枚落ちると思いますが、適切な厚みを探して、適切なブレイクをするという面では一番上手く攻略できていましたよねー。
ナインオンフットの試合っていうのは普通のナインボールやテンボールよりも運の要素があっていいブレイクでもイリーガルの確率が結構高いんですが、そんな場合でも次のブレイクをしっかり行うこと、アンラッキーでも心を揺らさずにしっかり集中することがちゃんとできていたと思います。
その点では、決勝戦のボーニングは結構切れてましたからねー。
先日、知人と「アルビンどう?」みたいな話をしていたので書いてみましたが、アルビンは「見ていると自分も球が入るようになる」タイプのプレイヤーですよね。
しっかり狙って、しっかり入れる。当たり前のことをきっちり行う。
とてもむずかしいことがしっかり出来るプレイヤーはやっぱり強いですよねー。