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システム・球の動き

3/4システム

さて、3/4システムについてです。

まず、基本としては1Pのヒネリについて書いておきます。

1Pのヒネリとわたしが言っているのはこういう球。

ポケット配置20160218001

短い方(長クッションから長クッション)で、1P(ポイント)横にいくヒネリです。ちなみに通常の9フィートのポケットテーブルや10フィートのキャロムの大台では、1Pは正確に球6個分です。

1Pのヒネリで、同じ所に空クッションで手球を運ぶためにはそれよりも0.5ポイント(つまり球3個)右を狙うということです。

ポケット配置20160218002

ちなみにヒネらない(ノーイングリッシュ)で、手球を黄色に当てるためには、こんな感じでラインを探せばいいでしょう。これでノーイングリッシュで当たるはずです。

ポケット配置20160218003

これ、1Pのヒネリを入れたらどこを狙えばいいでしょうか?

黄色の球が手前の短クッションのあたりにあるならば、先ほどの話からノーイングリッシュのところよりも球3個分左を狙えばいいはずです。

しかし、この配置は、黄色の球が上の長クッションから1Pしか離れていません。つまり、球3個分の1/4でいいはずです。なので、ここでは球3/4個分、左を狙えばいいでしょう。

ポケット配置20160218004

ということは、ほぼ同様に上の長クッションから2P離れた場合は、球3/4×2 = 球1.5個分左を狙えばいいでしょう。

ポケット配置20160218005
3/4システムというのは、1Pのヒネリの時に、クッションから1P離れた球を狙う時には球3/4個分離れたところを狙えばいいということです。もちろん、2Pのヒネリならば3/4の2倍、0.5Pのヒネリならば、3/4の半分ということですよね。

そして、狙うところ(上図でいえば、黄色の球)がクッションからの距離をこの3/4にかけるということですね。

続く。

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3/4システムと3/2システム

たしか、以前に2/3システムというのを書いた記憶があります。これ、自分で作ったんですが他の本でみかけたことあります(Billiard Atlasともう一つ別の本でみかけた)知らなければどうぞ。ポケットでも精度高く使えます!(もちろんスリーでも使えるけど、ポケットでも使いみちが多い)

 

今回は名前は似てるけど、全然違う3/4システムと、それとよく似た3/2システムのご紹介..

ちなみにテケが苦手な自分用に自分で作りました^^;;;まぁ、根本的な話なんで、間違ってるとかは絶対ないんで、精度100%(←そのように撞けないけど)

というわけで、まずはテケ用に作った3/4システムのご紹介。

 

ちなみにやりたかったのはこんな球

IMG_0871

 

これ、苦手なんですよね〜(ちなみにポケットではまったく同じ形では使わないけど、空クッションセーフティーでこういう当て方をしたいことはたまにある)

この球、ヒネリなしで当てるなら厚みが分かるんですが、ヒネった時の狙い点がぱっと分からない…

そんなわけで、考えたのが3/4システムです。

 

続く…

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ひっかけの狙い方

わたしはひっかけがかなり下手です。

いや、相当下手です…

それは分かっていて、たまに練習したこともありましたが、ここしばらくは下手すぎて練習もしてませんでした…

ヤバイ!

というわけで、少しだけ考えてみました。

これまでのやり方→雰囲気で的球の少し手前あたりを狙う

あれ、ひっかけの狙い方間違ってない?

 

考えた結果、

IMG_0868

図の実線の短クッションのラインのように的球に当たらなかった場合の第2クッションをイメージして当てる場所を決める。

これだ!

(あ、よく見たらラインが適当すぎ…要は第2クッションが大事というポイントだけ考えてください^^;;)

あとは、往々にしてクッションに対して順をヒネるので、その補正だけ頭に入れておけばいいな。

今さら気づいた..

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ラックの方が重い件

手球と的球一つが100%の厚みで綺麗にぶつかって、その時に手球が無回転だと、手球は止まりますよね?

これは、センターショットで手球を止めるショットで分かりますよね。

 

一方、ボーラードなどのブレイクのように、的球がたくさんくっついている時は手球が無回転だと、手球が押し返されます。

 

これは、的球ふたつをくっつけてセンターショットすればすぐ観察できますよね?

このこと、多くの人は認識していると思います。

 

わたしも知ってます!

ところで、14.1のブレイクで1列目に当てる時、この配置では押しますか?引きますか?

トライアングル-01

この配置では、押す人が多いと思います。芯だと手球がサイドスクラッチしたり、引くと引きすぎたりしますよね、たぶん。

 

では、この配置は?

トライアングル-02

この配置では、引く人が多いと思います。基本的には、押すとスクラッチの危険性があります。1列めにあたって、手球が向こうにいく時にもう一回別の球にキスしてスクラッチというのは多くの人が経験してるんじゃないでしょうか?

では、この配置は?

トライアングル-03

わたしはこの配置は引いてました。だって、手球が埋まると思ってましたから…

でも、埋まらないんですね … ><) 知らなかった…

#あ、ラックを浮かせておくと埋まりますね^^;;

言われて気付きました。

 

たしかに言われてみれば、

トライアングル-04

この配置だと、手球に対してクラスタ(かたまり)側の方が球が多いですから、当たったら手球が跳ね返っていきますね。

 

芯が正解ってことでしょうか?

まぁ、後球の配置の良い次第ですが。

 

ちなみにもうちょっと第一的球の場所が上にあって(実際にこのラインがテーブルで再現できるか分かりませんが)、

トライアングル-05

のようになっていたら、さらにクラスタ側の的球がたくさんくっついているので手球がより跳ね返ってきますよね。

いろいろビリヤードの知識に抜けがあるなー、と上級者の方に教えてもらう度に思います:-<

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手球はどのくらい飛んでいるのか問題

前回の「ジャンプしている球の厚みのズレ問題」の続きです。

 

前回の記事は、手球がジャンプしている(ちょっとしたジャンプのことを弾いているとわたしは表現してます)時の厚みのズレを計算しました。

ただ、机上の計算では、2つ抜けがありました。

一つは、実際にどのくらい手球が跳ねているのか?(ジャンプしてるのか?)

もう一つはジャンプによって手球と的球の厚みがずれる(薄くなる)こと以外に的球に悪影響はないのか?

ということです。ジャンプによる的球の悪影響については調べ方は考えてあるのですが、一回試そうとして作業量に萎えたので(どこかにビリヤード実験部とかあるといいのに)、今回は手球のはねを見てみます。

というわけで、今回は片手間だったので、アイフォンでのスロー撮影です。ドン。

 

これ1つめは、普通に(弾こうとも弾かないとも考えていない)ついた押しです。2つめは少しだけはじこうと思ってます。

 

 

こっちははじこうと考えながらついた押し。

 

 

最後も同じく弾こうとしてます。

 

キュー立ってるだけだろ、という話ですがそのとおりです^^;;

ちなみに少しだけ弾くと手球のラインが安定すると昔は思っていて(今も思ってる)、サン・リーなんかはそういう感じで球をついてると思ってたのですが、どうでしょうか?

さて、今度は弾かないつもりでついた時の手球のハネ具合を少しだけ画像を切り出してみました。もっとアップにしないとダメだな、と思ってるので、またそのうち精度を高める記事をもう一回書くかもしれません。

まず、普通についた球のはね具合。ちなみに言っておきますが、私のはね具合はやや悪いので、B上くらいの押し球と考えてください。なので、A級の人は同じ力加減だともっとはねておらず、B級下の人とかだともっと跳ねていると思います、たぶん。

815-2-01

815-2-02

よくみると僅かにはねてます。もっとアップで取ればよかったのですが、三脚もなしでアイフォンでとったので(壊れるのがこわくて)ここまでです。おそらく最大で2~3mm程度の跳ねじゃないかと思ってます。

 

815-2-03手球がぶれているけど、的球がぶれていないことから分かる通り、衝突直前ですね。わずかに浮いています。

 

815-2-04今度は衝突直後です。

 

815-2-05さらにそのあと、手球が上にあがっているのがわかるでしょう。3,4mmくらい浮いてるでしょうか?

 

 

次にわざと弾いた球です。

817-01これ、ついたあとの最大の高さの時の画像です。10-15mmくらい浮いてると思います。

 

817-02このあたりでワンバウンドしてます。

 

817-03

そしてこれがあたる直前。こちらも6-9mmくらい浮いてあたってます。さすがにこれだけ弾けると厚みが全然違いそうですね。

 

実際には大きく弾く球をついても、ここまで飛んでいると思っていませんでした。意外と飛んでますね。

そして普通についた時のハネ具合はほぼ想定通り。というか、観察通りでしょうか。

そのうちデジカメを持って行ってもうちょっと大きく撮影して精度を上げたいと思います。

 

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ジャンプしている球の厚みのズレ問題

(2016.2.01内容はそのままですが、言葉がわかりづらいところがあったので、全体に微修正してます)

手球のジャンプの件を少しだけ考えてみました。ちなみにスロウと、的球がラシャ面に押し付けられるという件は無視しています。

まず、手球がジャンプすると、みかけのボールの大きさが変わりますよね。つまり、的球がラシャに乗っていて、手球が空中にあると、それぞれの半径が少し小さくなっているような衝突になります。

それでは、どう変わるかを考えてみましょう。

手球のジャンプについては1,2,4,8mmの4通りを考えてみます。ちなみに8mmってのは、手球がレールに近い時にしか発生しないような特殊なパターンだと思います。通常、弾けた球でもジャンプは2mm程度じゃないかと思っていますが、これは別の記事で書く予定です。

まず、みかけのボールの大きさは、こういう感じですよね。

ボールの大きさ-01

つまり、ジャンプの高さがx mmの見かけのボールの半径は(ちなみにボールの直径は57.15mm、つまり半径28.575mmとして計算してます)
cos(asin(x/28.575) * 28.575)
で計算できますよね。

※asinというのはアークサインで、sinの逆関数

これを計算すると、1mm,2mm,4mm,8mmのそれぞれの時のボールのみかけの大きさ(ジャンプした高さでのボールの大きさ)の半径は以下となります。括弧内は、地面で当たった時と比べた大きさです。
1mmジャンプ 28.5575mm(99.9%)
2mmジャンプ 28.50492mm(99.8%)
4mmジャンプ 28.29365mm(99.0%)
8mmジャンプ 27.43229mm(96.0%)

1mm程度のジャンプならば、ボールの大きさの変化はおそらく誤差と考えられそうですが、8mmジャンプするとさすがに大きく違いますね。もっとも8mmも飛ぶことは普通にはないと思います。

次に、20度、40度、60度、80度のそれぞれの厚みの際に、ジャンプの高さが厚みにどう影響与えるかを計算してみます。

ボールの大きさ-02

図では、「正しいサイズ」とありますが、これは手球と的球が両方共ラシャに設置している場合です。

小さいサイズの球の分離角というのは、少しジャンプした場合の分離角です。図ではわざとボールをかなり小さくしてありますが、このように同じ厚みに当てた場合に、的球は薄めに当たるということですね。

この計算式は、

asin(28.575*sin(角度*pi/180)/(見かけのボールの大きさ))*180/pi

※角度をpi(円周率)や180でかけたり、割ったりしているのは、ラジアンと度の変換です。

これを計算すると20度、40度、60度、80度のそれぞれで、手球がジャンプして当たった時に的球が分離する角度は
1mmジャンプ 20.01278度、40.02947度、60.06087度、80.20113度
2mmジャンプ 20.05128度、40.1183度、60.24489度、80.83327度
4mmジャンプ 20.20751度、40.47976度、61.00206度、84.0433度
8mmジャンプ 20.87113度、42.03337度、64.43553度、(当たらない!)
となります。

ちなみに、0.2度のズレ、0.5度のズレ、1度のズレ、2度のズレ、4度のズレで4ポイント分、進んだ時にどれだけ横にズレるかを計算してみます。テーブルの1ポイント分はボール6個分ですが、むしろ4Pはテーブルの短辺の長さと同じなので、通常の9フィートテーブルでは、4P= 4.5フィート= 1371.6mmですね。

ここから、角度がずれた場合に4P進んだ時の的球が横にズレた距離は、

cos( (90-ズレた角度)*pi/180)*1371.6/sin((90-ズレた角度)*pi/180)
でしょうか。

すると、ズレは
0.2度 4.787807mm
0.5度 11.96939mm
1度 23.94137mm
2度 47.89733mm
4度 95.91162mm

となります。こう見ると、的球とポケットの距離が4ポイントの時に1度くらいのズレで、ボール1/3よりも少しずれるくらい。芯から入るはずの厚みなら入るかもしれませんが、狙ってた厚みより少しでも薄めにいってたら抜きそうです。

2度のズレだと、本来狙っていた厚みでは入らないでしょう。もっとも、2度以上ずれるというのは4mmジャンプの80度や8mmジャンプの40度、60度といった球ですね。

逆にいえば、通常のジャンプが2mm程度ならば、ほぼ誤差の範囲で収まりそうといった感じでしょうか。

また、的球とポケットの距離が2ポイント程度と近い球ならば、上のズレも半分になりますので、1度のズレでも1cm程度のズレとなりあまり気にしないでいいかもしれませんし、2度のズレでも入ることが多そうですね。

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押し抜きでヒネるセーフティー

このパターンのセーフティー。毎回ヒネリの分を忘れて変な感じになります。
あ、もう少しだけ手球が右にある場合^^;;

 

IMG_0476

そもそも押し抜きでヒネると手球のコントロールが上手く行かないだろ、とかいろいろなツッコミが待ってそうですが.

このセーフティーは、わたしにとってはとーーーっても成功率が低いのですが、ついつい試しちゃいます:->

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「順か逆か」の結果!

順か逆か」という記事ではアンケートをお願いしました。ご回答頂いた方、ありがとうございました!!

こういう配置で、なるべく横に動かさないためにはどう撞きますか?というものです。

IMG_0348

選択肢は
1: 逆(図では左)を撞いて、手球が横に走りにくくする
2: 順(図では右)を撞いて、的球を厚めに狙ってスロウで入れる
3: イレを重視して、ヒネらずに撞く
4: その他(以下の説明に書いてください!)

の4つです、皆さんならどこを撞きますか?(アンケート回答者の方以外は、考えてみてください!)

私は、1の逆でしかも少しだけキューを立てる(入れが寒くなければ)という感じな気がします。

普通は、ヒネらないか、逆か、どちらかだろうなー、と思ってました。私の想定では、この4つでは、
1.逆 4
2.順 1
3.真下 8
4.その他 3
くらいな比率じゃないかなーと思ってました。

そして、実際の結果はこちら。
1: 逆(図では左)を撞いて、手球が横に走りにくくする 14件(26.4%)
2: 順(図では右)を撞いて、的球を厚めに狙ってスロウで入れる 15件(28.3%)
3: イレを重視して、ヒネらずに撞く 18件(34.0%)
4: その他(以下の説明に書いてください!) 6件(11.3%)

意外にも順派が逆派よりも多い。そして、結構ヒネる人が多いようですね〜。

そして、順と逆がほぼおなじ比率というのも意外でした。

うーん、これは…今度試してみないと。

ちなみに私は、順で止めるのは最終手段ってかんじです。やらないわけじゃないですが、滅多につかいません。まー、使い慣れてないからっていう話もありますが^^;;

なお、アンケート本体はこちらです。詳細も読めます。とても参考になりますよー。

皆様、ありがとうございました!!アンケートの結果のコメントを参考にしながら撞いてみます!

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順か逆か

先日のネタを少しひっぱります。もともとは、ほぼストップな感じで少し動く球を雑に撞いてしまうって話でした。

IMG_0348

ところで、皆さんは、上図のような球をなるべく横に動かしたくない時にどう撞きますか?

というわけでアンケートです!

撞き方の細かい話や条件なども書いていただいて結構です!(というかあると嬉しいです!)

解答は7/9まで受け付けてます。

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スロウに関する資料が…

スロウに関してどこかで読んだ記憶があるんですがどこで読んだか思い出せません。

接触面にチョークや汗やワックスや水などいろいろつけてスロウの角度を測るってヤツ。

 

先日、ワックスでつるつるの球を使って時に、見事にスロウの分だけ薄抜けしてた気がします。たぶんワックスかかってなかったら入ったはず!、と思ったんですが、本当にそうなのか気のせいなのかの裏が取れませんでした。

 

資料が見たい…

 

ちなみに的球がセンターあたりで少し薄め(例えば厚み1/3くらい)の球をサイドポケットに入れるけど、手球はバンキングくらいの力加減、みたいな球の場合に、手球へワックスかかってるかいないかで大きな差が出る気がしてます。気のせいかな..どうかな…

 

どうですか??