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システム・球の動き

クッションに浅い球の反射係数

以前、クッションの反射係数を計測しました。たしかブランズウィックとダイアモンドで計測したはずです。

今度はブランズウィックのテーブルで、クッションに浅い角度で入った球の反射係数を計測してみました。

反射係数は、入る前の7フレームの平均速度(単位はピクセル)と出たあとの14フレーム(単位はピクセル)の平均速度の比です。
画像上、反射をしているフレームは捨てています。3回分の計測で、

バンキングより少し早い速度、15度で入って、8度で出る 反射係数 0.85
バンキングくらいの速度、15度で入って、8度で出る 反射係数 0.83
バンキングよりやや遅いくらいの速度、16度で入って、10度で出る 反射係数 0.83

ちなみにこの作業Kinoveaでやったんですが、めちゃくちゃ楽でした。手順をキャプチャしようとしたら、キャプチャソフトが強制終了になってしまって上手くいきません ><)

ライセンスも買ってあるものだから、これでやりたかったなー。ちなみに軌跡追跡で、ボールを選択して、その軌跡の速度を表示(実際には後でその速度のCSVをダウンロード)、あとは上の図のようにクッションの角度を分度器で図るだけです。ダウンロードしたCSVで反射前後の球の平均速度をだして、割るだけ。5分くらいの作業でしょうか?

さて、本題の反射係数ですが、なかなかに興味深い数字といえますよね。普通にクッションに垂直に近い球の場合は0.55くらいの数字なんですが、クッションに対して浅い場合は0.85くらいということでしょうか。面白い。

もうちょっと実用的な速度での計測も今度しないといけませんね(ハイスピード撮影しないといけないから、追加の照明もいりそうだな、iPhoneならいけるか..)

 

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雑談

Kinoveaの使い方

先日、Fatcatさんにお邪魔した時にKinoveaをインストールして使わせていただきました。

こちらにKinoveaの使い方ドキュメントを置いておきます。pdfなのでダウンロードしてお使いください。

ドキュメントはウェブカメラで撮影しながら、解析して、また撮影して、というビリヤード屋さんでの使用方法をイメージして書いてありますが、別にウェブカメラはいらないので、普通にデジカメやスマホで撮ったもののパソコンでの解析にも使えます。

なお、ウェブカメラですが、こちらのLogicoolのC615は安い中ではなかなか良い画質です。三脚につけられる穴が開いているのもいいですね。またウェブカメラは同じFHD対応といっても、パソコンとカメラの間のデータを激しく圧縮して送るもの(JPG形式)と、そのままの画像を送るもの(RAW形式)があるのですが、こちらは後者の画質の良いタイプです。ざっくりいえば一般用の中ではMicrosoftとLogicoolはキレイなのが多いです。

ちなみにブレイクを撮影するには2~3m離れたところから撮影する感じです。真正面からフォームを撮影するにはこのカメラは広角すぎます(というかほとんどのウェブカメラが向いていない)なので、正面からキレイに取るにはデジカメのほうが向いてるかも。

なお、パソコンとウェブカメラの間は距離があくので、こちらの延長ケーブルを買っておきましょう。三脚も必要だと思います。

アプリのインストール元や使い方は上にあるPDFをご覧ください!

ちなみに自分で解析してもよく分からない方は是非バグースさんなどでレッスンをお受けください。

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雑談

2軸とタイプ分け

物事を理解する際には、タイプ分けするタイプと、パラメータで分けるタイプの2つがありますよね。例えば、「うさぎタイプ」とか「とりタイプ」みたいなヤツと、最高ショットスピード 5.7m/sみたいなヤツ。

タイプ分けの問題点は、本来あるパラメータを無視するところでしょうか。

X,Yの2つのパラメータがAさん(+0.1,+0.1)、Bさん(+2.0,+4.5)、Cさん(-2.0,-3.5)とあった時にAさんとBさんは一緒にまとめてしまっていいのか?とか、そもそもAさんはめっちゃ平均なのでほんのわるかな差で4つのタイプに移動してしまうことなどがあります。

というわけで、タイプ分けというのはとってもナイーブな問題なんだと思ってます。

特に他者理解をするためというのはヤバイと思ってます。

一方、自己理解のためにタイプ分けを使うのはありだと思ってます。こういったフレームワークを使いながら自分の立ち位置を考える、ということですよね?

そのまま受け取るというよりもこれを通して自分のあり方を考えてみるということでしょうか?

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ブレイク・9/10ボール

原口プロのブレイク(勝手に)徹底攻略

愛知県犬山市のRTB(roule-ta-boule)のオーナープロの原口プロは、東海エリアではブレイクが強いプロとして有名です。さらにきさくでよい人なので、多くの人に慕われてる素敵なプロです。と言いつつ、RTBさんにご挨拶に伺ってませんが.. _o_ 

(おまけで、副店長??支配者??のぽーぽーさんのブログ。長らくぼーぼーさんだと思ってました。ちなみに頭ではガンバの冒険のボーボをイメージしてた)

 

そんな原口プロのブレイクをさせていただいて動画を作ろうとしつつ、動画編集のスキルがついてこず「カッコイイヤツ」を作るのは放置してましたが、せっかくなので徹底研究してみました。

まず、撮影したオリジナルの動画がこちら。ちなみに10ボールのブレイクでおそらく速度が35,36km/hくらいという実用的なものです。

あと、これとは別のブレイクを、別のカメラで撮ったスロー撮影がこちら。スローは画質が悪い…ソニーのRX10落ちてこないかな。

それをいつものKinoveaであれこれしてみました。動画はこちら。

 

ブレイクの写真を切り出してみました。まず、構えの段階。

 

そこからテイクバックの限界。上の画像を比べると顔位置が上がっているのが分かります。

 

次のフレームがこれ。ちなみに30フレーム/秒の動画です。手首がこのタイミングで切り替えしてありますが、よく見ても分からないかも。

 

そこからフォワードスイング。さらに顔位置が上がってますが、腕はまだ動き始め。

 

腕の振りが速いので、次のフレームがインパクト直前。オレンジ色が腕の軌跡なので、動き始めからの場所がおよそ分かります。

 

そしてインパクト。キューが水平なことが分かります。

 

そこからフォロースルー。腕の軌道や顔の位置がよくわかりますね。右足を上げていますが、上の画像からも分かるようにインパクトの時は右足は床についているかいないかといったところ。

 

さて、Kinoveaというソフトを使用するとトラッキングした各パーツのデータをグラフにすることができます。

まずキュー先(ピンク)、頭(緑)、手(オレンジ)の横方向の位置。下は左に行くということなので、少しテイクバックしてから一気に右にというのが分かるでしょう。

今度は同じく縦方向。一気に頭が上がっていくのが分かります。キュー先はほんど縦には動かずインパクト直前に多少動いていますね。

次に時間ごとのスピード。これは縦方向、横方向関係ありません。これを見ると頭の移動と腕の振りのタイミングのズレがよく分かります。

これが移動量の積算値です。

頭の動きがすごくなめらかですね。頭の動きというのはほとんどが重心の移動だと思いますが。

このグラフを見ると、頭の移動(≒身体の移動)がストロークの直前になめらかに始まってから、ストロークが始まること。キュー先はほとんど上下にブレないことが分かります。

ちなみに頭の移動のピークと腕の移動のピークの差を拡大して見てみました。

およそ35ms(0.035秒)、微妙すぎる…

ただ、実際には自分のブレイクを録画してこうやって分析していけば正解に近づいていけそうですね。

また、今回は手、キュー先、頭でやってみましたが、他の分析方法もいけそうです。

上腕の開きの角度で一度グラフを作ったけど、見てもあまり意味がなかったです^^;; 重心移動は分析としては面白そうですが、手間がかかりすぎるので止めました。

なんかこれ、真面目にデータ厚めたら論文書けそうだな…

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雑談

Kinoveaテスト動画

以前、Kinoveaというフリーソフトについて少しだけ書きました。(昔の記事はこれ

ようやく、最近、自分用のWindowsマシン(開発PC)を手に入れてKinoveaを自由に使えるようになったので、これの解説を少しだけしようと思います。

まず完成動画はこんな感じ。作業時間5分くらい^^;;

 

なんかいつものように頭が斜めに流れすぎですね^^;; Kinoveaを使うとこういうラインや円をつけるというのが、ホイホイできます。

アプリの操作説明動画はまた来週^^;;