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ノーマルシャフトとハイテクシャフトとスペクトラム

ノーマルシャフトとハイテクシャフトというのはどう違うのでしょうか?

たびたび思うのがこれ。よくハイテクシャフトを使ってるから云々とか、ノーマルシャフトじゃないと云々というのを聞きます。

じゃあハイテクシャフトって何?ハイテクシャフトって何?、と。

よく言われるようにトビの大きさは先端部の重さに大きく依存します。もちろん、その先端部の重さや固さ、そしてテーパーはキューのパワーに大きく影響を与えます。

例えばノーマルシャフトと言われるものでも、先角を軽い素材に変えるとトビが減ることはご存知の方も多いと思います。中空にするというのも一つの手。硬めの素材で中空というとマクウォーターのシャフトはアルミの先角(たぶん中空)というのもありますよね。硬い素材を使うことで、その分、中空でも強度を保つということでしょうか。

一方、中空でなくとも、かなり軽い素材を使うとトビが減らせるでしょう。また、そもそも普通の先角でも、先角を短めに作るか、後から短めにするとトビが減ったりします。

何が言いたいかというと、ハイテクシャフトとノーマルシャフトの分かれ目なんて微妙ってことです。まぁ、貼り合わせシャフトだと雰囲気的にハイテク感があるけど、貼り合わせだからトビが少ないってわけじゃないし。

また、中にカーボンを入れたりなんやかんやしてるシャフトでも、トビが少ないって訳じゃない。キューテックのSSTシャフトやカーボンコーティングのシャフトはハイテクなのかどうか?

一方で、ノーマルシャフトと言われているものも別の視点からすると、トビが少なくハイテクと言えます。先角が象牙や鹿角のシャフトに比べると、アリボリンやメラミンの先角のシャフトはかなりハイテク感があります。

じゃあ、ハイテクって何?一方、象牙の先角のキューでも、先角が長いほどトビが大きくなる傾向がありますよね。これは普通の素材でも同様ですが。んじゃ、5mmの象牙先角がついたキューは普通の象牙の先角のキューと同じなのかどうなのか?

当たり前ですが、結局、こういった「ノーマルvsハイテク」という対立は、明確に線が引けないものだと思います。

スペクトラムというのは連続体みたいな意味だと思いますが、この問題は主張者の線の引き方を主張してるだけとも言える気がします。ノーマル派がハイテク派を見るのは、象牙・鹿角派がノーマル派を見ることとも言え、その批判は常に自分の頭の上にもあるんだと思ってます。

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